【プレイヤー】
エコーのものかはわかりませんが、怪しいものがあったので持ってきました。あれ、イーオー…
イーオー
話しは聞きました。ナリンの頼みで不吉な場所にまた行ってきたそうですね…
イーオー
あ、そうだった。ごめんなさいね。こういう面倒な人と精霊で。
ナリン
お礼として精霊が与える信頼のクーポンを渡すことにしたんだ。
イーオー
いいことをすれば精霊からもらえるクーポンだっけ…それでも精霊王様からもらうものだから効果はあるのよね?
(ナリンが巻紙を広げて氷のネックレスと氷の鏡を一緒に置く。)
ナリン
うんうん。一度慣れるといろいろ使いまわしたりできてよいんだよ。
(ナリンが手を伸ばすと鏡の氷が割れていくつかの欠片になる。)
イーオー
この氷の鏡には不吉なオーラが一切ない……。これでネックレスが、溶けなくなるの?
ナリン
そう。君がこの氷の欠片を利用してネックレスを凍らせて。
(ナリンがイーオーの両手を集めてその中にネックレスと氷の欠片を置く。)
(ナリンが頷くとイーオーも頷く。すると、イーオーの周りから小さな吹雪が起きて手の中に流れ込む。)
(イーオーが手の中でネックレスを少し揺らしてみる。最初見たより純粋で綺麗な感じで光っている。)
イーオー
…それより。ここにはなんて書いているの?小さくてあまり見えないわ。
ナリン
座り込んで研究ばかりで視力が落ちたんじゃない?ええっと……
ナリン
この純粋な結晶を抱いているのなら精霊ってことだよね。あの時の私は何もできない存在だったけど…
ナリン
恐らくエコーを手伝いながら君の話もしていたんだ。けどエコーが…
ナリン
…少し席を外していただけますか?しばらくしたらイーオーの邸宅の前に来てもらえると。
(イーオーが何も言えず頭を下げている。ナリンがそういうイーオーに近づいて抱きしめる。)
ナリン
何を言えばいいのかわからないけど、君のためにできることがあるんだ。
ナリン
たとえ人のように温気で包むことはできないが、それでも君のそばにいるよ…