シナリオクエスト

答えを探す道(1)

ナーシャ
冒険者さん、こんにちは。
【プレイヤー】
ナーシャ、元気でした?
【プレイヤー】
(まさかナーシャに何かあったわけじゃないよね…?)
ナーシャ
私はまあ…元気です…
(無理やり作り出した笑顔の裏になんだか悲しそうなオーラがある。そのオーラを消すためなのかナーシャの肩の上にいたマッドゴーレムがあちこち動いている。)
ナーシャ
マッドリン、君は本当に大切な友達よ…アンブローシアとアニスほど。
(マッドリンがナーシャの考えを呼んだのか動きを止める。)
ナーシャ
元気なのはうそです。
【プレイヤー】
何かありました?
ナーシャ
魔法庁から怪しい人が来てマッドリンを回収すると言ったのです。いやだと、誰の指示なのか聞いたら答えてくれませんでした。
【プレイヤー】
魔法庁からマッドリンの主になるように指示したのではないですか?
ナーシャ
はい、そうです。無理やり奪われそうだったので叫んだら幸いのことにゼリックとラクレットが近づいて追い出してくれました。
ナーシャ
最初マッドリンが珍しいから魔法庁の言い訳をしていると思ったのですが、違いました。もう3回も他の人のふりをして奪おうとしているのです。
ナーシャ
アインストさんもゼリックもラクレットも総長も、そういう人が見えたら捕まえると言ってくれたのですがすぐ消えてしまいました。
【プレイヤー】
(もしかしたら魔女…)
ナーシャ
怖かったです。最初はほかの人のように見えたのですが手を伸ばすと同じ人だったんです。彼は…
【プレイヤー】
彼?
ナーシャ
はい、彼…大きな杖を持っていたので魔法使いだと思いましたが、呪術師に近かったです。
ナーシャ
それで最近怖いのです。どこにも行けずここにいます。どうかマッドリンじゃなく私を狙っているようで…
ナーシャ
【プレイヤー】
また何かありますよね?
ナーシャ
はい…
ナーシャ
あの人も私と似ている耳がありました。私のように腕がそういうわけではありませんでしたが…獣人というには尻尾はなく…
【プレイヤー】
こんなことだったのか…
ナーシャ
はい?こんなこと?
【プレイヤー】
あ、なんでもありません。
ナーシャ
知ってることがあるのなら教えてください。もしあの人はカーリー族ですか?冒険者さんが知っているあの方達と似てる…
【プレイヤー】
私があの人を見たわけじゃないのでなんとも言えません。
ナーシャ
難しいとは思いますが、私をあの方がいる場所に連れて行ってくれませんか?
ナーシャ
あ…
ナーシャ
ごめんなさい…自分のことしか考えていませんでした…
【プレイヤー】
いいえ、慰めになれなくてごめんなさい。あ、そうだ。
【プレイヤー】
私が会った精霊王様が次に会う人に精霊の加護があると伝えてほしいと言っていました。
ナーシャ
ありがとうございます。精霊の加護なんて…あれ?
【プレイヤー】
どうしました?
ナーシャ
正確にはわかりませんが、急に気分がよくなりました。冷たい水を飲んだような気がします。
【プレイヤー】
(気のせいなのか?ナーシャの顔色がよくなった気がするけど…)
ゼリック
こんにちは、ナーシャ。こんにちは、【プレイヤー】さん。探していましたよ。
【プレイヤー】
ゼリック、久しぶりです。探していたんですか?
ゼリック
お先にケーキはどうですか~?ナーシャのためにたくさん作ったんだ~。ラクレットには呆れられたけど…ふふ~。つい作り過ぎちゃった。
ナーシャ
うーん、ケーキとクッキーは美味しいですけど、最近食べ過ぎていて…
(ゼリックがナーシャの言葉に悲しそうな顔をする。)
ナーシャ
……食べます。私のために作ってくれたんですもんね。ちょうどお腹も空いてましたし…
ゼリック
夕飯も楽しみにしててね~。
【プレイヤー】
今回は何味ですか?前回と味が少し違うようですが…あ、違う。私を探していたんですか?
ゼリック
少しあっちで話したいことがあるんです。ナーシャ、少し冒険者さんと話してもいいよね?
ナーシャ
はい、大丈夫です。それより、冒険者さん。話を聞いてくれてありがとうございます。すっきりしました。
【プレイヤー】
よかったです。
ゼリック
よかったよ~。あ、それじゃあゼリックの手作りマッドリンゼリーをプレゼントしちゃうね~。
ゼリック
さて、それじゃあ……ラクレットがいる場所に向かいましょうか。
ナーシャ
ふむ…
ナーシャ
マッドリン、君も元気なのを感じるよね?おかしいな。なんでだろう?