シナリオクエスト

クーポンを集めてください(3)

ナリン
あれ、【プレイヤー】様。どうしてお一人でおられるのでしょうか?イーオーはどこに…
【プレイヤー】
イーオーはアドキーナ様に会いに行くみたいです。私はカーリー村でティティ様への挨拶を預けたので来てて…
ナリン
なるほど。ですが私に来たということは何かあったのですね。
【プレイヤー】
はい、カーリー村の商人であるノエルという人が私にこういうのもくれたんです。古書籍に精霊の精霊の信頼を得た人がいいことをすれば精霊の手を借りて使えるはんこと書いてあったようです。
ナリン
光っていますね。
【プレイヤー】
これが光ってますか?私にはよくわかりませんが…とにかく受け取ってください。
(はんこがナリンの手に入るとナリンの言う通り光が鮮明と目に入る。)
【プレイヤー】
あ、こういう光だったのですね。
ナリン
ふむ、もしここに向かう途中、精霊に会いましたか?
【プレイヤー】
いいえ。精霊なら唯一ナリンだけです。
ナリン
ふむ…そうだったのですか。元々これはなかなか光らないものなのですが…
【プレイヤー】
ところでこのはんこはどうやって使えるんですか?
(ナリンが持っていた巻紙を広げる。)
ナリン
私が一度使ってみます。あ…私の巻紙には使えないということは、他の使用所があるようですが。
ナリン
あ!よくできましたクーポンです!よくできましたクーポン!
【プレイヤー】
はい?よくできましたクーポン?
ナリン
やっと思い出しました!私のような年齢の子ははるか昔、子供の精霊がいいことをした時褒めながらこういうはんこを押してくれました!
ナリン
例えばよくできましたクーポンが10個貯まればプレゼントがもらえたり、研修精霊から正式精霊になったりする…
ナリン
ですが、古書籍の内容のように人間にはどう使えばいいのかよくわかりません。そしてそのクーポンがどこにあるのかも…あ!
ナリン
木霊の泉、泉にクーポンがたくさん落ちているような気がします。
【プレイヤー】
木霊の泉か…
ナリン
あのクーポンがあればなんとか冒険者さんの役に立てるのかもしれませんが…
【プレイヤー】
そしたら何枚あればいいですか?
ナリン
3枚で十分だと思われます。
【プレイヤー】
では私が探してみます。
ナリン
急いでいませんのでゆっくりで大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
はい、わかりました。
【プレイヤー】
(最初は挨拶をしてはんこをもらっただけなのに、なんだかずっと繋がってる気がするな。では落ち着いたら向かってみるか…?)
【プレイヤー】
(それよりクーポンにはんこをもらったらなんかくれるのかな?)

ナリン
ナリン
【プレイヤー】様、本当にこれがあるとは思いませんでした。
【プレイヤー】
私もそれがあるとは思いませんでした。ナリン、ここクーポン…
ナリン
3枚のうち1枚はリリオープのクーポンのようです。
(ナリンがクーポンを受け取って何かを感じたのか悲しい顔をする。)
ナリン
あの子が祈ろうとしたのは…
ナリン
自分が信じて従っていた主の懺悔だったようです。
(ナリンが持っていたはんこをリリオープのクーポンに押す。そうするとクーポンがゆっくり水玉に変わって消えていく。)
ナリン
…よくできました…今度は新しい姿で会おうね。エコーや誰かのためのリリオープじゃなく、自分のためのリリオープとして。
ナリン
君の家族だったこのナリンが覚えているよ。
ナリン
【プレイヤー】
残りは2枚ですね。
ナリン
1枚は私が保管して他の精霊が持っていたものと同じように作ります。それでいいことをするか、いいことが起きたら配りたいと思います。
ナリン
そしてもう一枚は冒険者さんにお渡しします。いいことをしましたのでお受け取りください。
【プレイヤー】
いいことというには曖昧ですけどね。
ナリン
十分ですよ。はい、どうぞ。
(ナリンがクーポンにはんこをたくさん押したものを【プレイヤー】に渡す。そしてもう一枚は巻紙に挟む。)
(不思議なことに巻紙に入れたクーポン1枚がゆっくり光りながら消える。)
ナリン
このクーポンがなにをくれるのかはわかりませんが、今【プレイヤー】様が求めているものの役に立つはずです。
ナリン
カーリー族の人に会いに来たのですから、おそらくそれと関わっているものが現れるのでしょう。
【プレイヤー】
ご存じなのですか?
ナリン
ティティやカーリー族の商人とおっしゃっていたのでそう思ったまでです。
【プレイヤー】
では神様に祈ればいいですか?
ナリン
【プレイヤー】様が考えている通りで大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
はい、やってみます。
【プレイヤー】
(ナリンからもらったクーポンを両手において目を閉じる。)
【プレイヤー】
(…)
【プレイヤー】
(変な気分だ…)
【プレイヤー】
(まるでイリスが答えてくれそうな…)
【プレイヤー】
(頭の中に謎の形象が浮かび上がる。)
【プレイヤー】
(岩?動いてる…ゴーレム?自我があるようだけど…誰かの命令か?)
【プレイヤー】
(思わずその形象の名前を口に出す。)
【プレイヤー】
あ、マッドリン?まったく!
ナリン
ナドリンってなんでしょうか?
【プレイヤー】
ナドリン、いや、マッドリンは…
【プレイヤー】
(ナリンにマッドリンがとある少女が連れているマッドゴーレムと説明する。)
ナリン
自我のあるゴーレムの主は珍しいですね。
【プレイヤー】
でしたら私はナドリン、いや…マッドリンの主に向かいます。
ナリン
あ、【プレイヤー】様。このはんこはこれから私が持っていてもよろしいでしょうか?
【プレイヤー】
もちろんです。私よりナリンに必要なものだと思います。ですが、ノエルが私を信じて渡してくれたものですので精霊王様に預けたと話しておきます。
ナリン
そのナドリンというゴーレムの主には精霊の加護があるとお伝えください。
【プレイヤー】
はい、わかりました。ではナリン、また来ます。
ナリン
あの、【プレイヤー】様。
【プレイヤー】
はい?
ナリン
い、いいえ。今度お話します。少し悩む必要がありますので…
【プレイヤー】
はい、ではまた来ますね。ナリン、ありがとうございます。
ナリン
いいえ、こちらこそありがとうございました。では、お気を付けください。