シナリオクエスト

過去を置き去りにして

イーオー
起きたようですね。
マデリンその雪はもう必要ないようですよ。
マデリン
はい、イーオー様。
【プレイヤー】
…………
【プレイヤー】
雪の塊は思ったより痛いんですよ。
このくらいで勘弁してください。
マデリン
あら…それは残念ですね。
【プレイヤー】
あの…イーオー…
イーオー
…もう終わったことです。

イーオー
これ以上は…
イーオー
…………
イーオー
父とアルゴスおじさまには申し訳ありませんが、私は二人の冥福を祈ることはありません。
たとえ操られていたのだとしても…
イーオー
(エコーーも…いずれはこうなる運命だったのでしょう…)
【プレイヤー】
はい…。
イーオー
私たちは知ることのなかった事実を知っただけ。
私がバイスを殺さなければならない理由が増えただけです。
【プレイヤー】
バイス…
イーオー
ふう…
(たくさんの意味が込められたであろう短いため息だ。そしてイーオーは軽く笑ってナリンを見つめる。)
ナリン
イーオー…
イーオー
ナリン…ごめんね。
水と氷の精霊は全部エコーーのような外見だと思ってたの。
ナリン
あら?ナリンの姿もとっても素敵でしょ?
イーオー
ええ。とっても素敵よ…ナリン。
【プレイヤー】
…………
イーオー
ナリン…村に来る前に何が起こったのかはわかったでしょ?
それで…これからどうするの?
ナリン
…………
【プレイヤー】
ナリンは…どうなるのですか?
イーオー
そのまま私と一緒にずっと過ごしますよ。
ね?ナリン…そうよね?
ナリン
ナリンは他に行くところもありません。
ですから、イーオーの言うとおり、ゲルダで生きていくつもりです。
ナリン
だって…神がナリンをゲルダに導いたのですから、その導きには従わないといけませんよね?
【プレイヤー】
はい、それが正しいと思います。
ナリン
そして…エコーーのおかげで、この巻物の使い道がわかりました。
これからの時間に役立つことでしょう。
イーオー
エコーーのおかげでね…。あ!これからは精霊王様!って呼ばないとね。
ナリン
そうですよ、吹雪の女帝。しっかりナリンを敬ってください。
マデリン
あの…本当にそのように呼ばないとダメですか?
イーオー
ほら、マデリンが困っているじゃない。
冗談はそのくらいにしておきなさい、ナリン。
【プレイヤー】
ふふっ。
イーオー
…【プレイヤー】。
【プレイヤー】
はい。
イーオー
本当にありがとう。
あなたのすべておかげです。
【プレイヤー】
いえ、私はやるべきことをやったまでです。
イーオー
ふふっ…それでは、村に戻りましょうか。
【プレイヤー】
はい、そうしましょう。
イーオー
マデリンはどうしますか?
マデリン
私は雪原を見回ってから戻ります。
でも、少しお腹が空いてきましたね。
【プレイヤー】
マデリン…さっきのガレットのお弁当は?
マデリン
え?そんなの3人を待っている間に全部食べちゃいましたよ。
もうあれからずいぶん時間が経ってますからね。
【プレイヤー】
そうだったのか…。
イーオー
一瞬の出来事のようでしたが、ずいぶんと時が経ってしまったようです。
まずは帰りましょうか。
マデリン
気をつけてお帰りくださいね。
イーオー
ありがとう、マデリン。
マデリン
ふふっ。
ナリン
【プレイヤー】…それでは村に帰りましょう。
【プレイヤー】
マデリン、また後で会いましょう。
マデリン
はい、また後で。