(【プレイヤー】の渾身の一撃により、力が抜けたようにアルゴスが座り込む。)
【プレイヤー】
とどめを刺さなければ…じゃないと…
アルゴス
グ…ウウウ…私はいったい…お前は何者だ?ウェバー?ここはどこだ?
アルゴス
女神と一緒ではない?なぜ私はここにいるのだ?
私は確かに…私はどうしてお前を攻撃しているのだ?
(イーオーが信じられないという顔でアルゴスに近づく途中、驚いて転んだ。)
アルゴス
やはりイーオーのようだな。
そのドジっぷりは…さあ、こちらへ。
イーオー
やっぱりおじさまは変わってなかった…それを束縛が…
(イーオーがアルゴスの手を握って立ち上がる。イーオーの中で長らく我慢していた様々な感情が揺れ動く。)
アルゴス
すまない…私は何も覚えていないんだ…本当にすまない。
アルゴス
だから、私が束縛された後の話をしてくれ。
すべて…受け入れるから…。
(アルゴスがすべてを理解したような目でイーオーを見つめる。)
イーオー
おじさんは後にゲルダの地獄と呼ばれる状況を作りました。
(イーオーが涙を拭いてアルゴスを見上げる。そして彼の前に座って過去の出来事を話しだす。)
【プレイヤー】
(何て恐ろしい話だ…なぜ神はこの人にこのような試練を…)
アルゴス
私は…束縛されていたとはいえ、重大な罪を犯してしまったようだな…すまない。
イーオー
おじさまと父はいつバイスに会ったのですか?
これほどの束縛ができるなんて…バイスしかいないはず。
アルゴス
私たちは雪原に現れたデイモス教団の狂信徒たちを追っているとき、ある泉と過去の記憶を失ってた精霊を発見したのだ。
アルゴス
幼いその精霊は、なぜ自分がここにいるのか思い出せないでいた。
そこでイナコスはその精霊を連れて村へと戻ったのだ。
アルゴス
そして、我々はその泉で束縛の力の一部が作られて広がっていることを発見した。
泉を調査している間、精霊は怯えて助けを求めてきた。
アルゴス
私たちはその翼が凍りついた精霊の頼みを聞いた。
なぜ泉から浄化の力と束縛の力が感じられたのだろう…。
アルゴス
精霊と話すことができたイナコスは精霊の翼を復元させることを約束した。
アルゴス
ところがある日、精霊が泉の中へと私たちを導いた。
それが誤算だったのだ。精霊の眼差しは、かつて見ていたものとは違うものに変わっていたのだから。
アルゴス
精霊の攻撃によって凍らされてしまった私たちは、その時にバイスと会った。
そして…
アルゴス
抵抗したが、その精霊は異質な力を持っていた。
イーオー
…アルゴスおじさま…その精霊はどんな顔をしていますか?
アルゴス
背が高く、凍った翼は半分しかなかった。
恐らく木霊の泉を守るエコーー…
【プレイヤー】
(確か、イーオーが友達と言っていた…)
アルゴス
私の記憶はそこまでだ…すまない。
私は罪を償わなければならない…さあ、私を殺してくれ。
イーオー
…そうですね。それがおじさまの望みなら…そして、それがゲルダの代表である私のすべきことですから。
(イーオーの言葉の途中でどこからか大きく禍々しい力が飛んで来る。だが、イーオーが気づき、巨大な氷の盾を作ってはじき返す。)
(イーオーの言葉を聞くと、地面から氷が水玉のように跳ね、ある女の形を作りだす。)
(凍った精霊の翼はとても美しく見えるが、壊れた左の翼には不吉な力が感じられる。)
(アルゴスがエコーーに近づこうとした瞬間、アルゴスの全身から巨大なつららが生まれる。)
(エコーーが軽く微笑みながらイーオーを見つめる。)
イーオー
あなたは私に木霊の泉を出ることができないと言っていましたね?
なのに、どうしてここにいるの?
イーオー
しかも…憎き束縛の力を広げている。
それに助けてほしいですって?いったい何様なんですか?
エコーー
木霊の泉に来て……泉への道はあなたに開かれている…
(エコーーの言葉とは異なり、イーオーに向かって巨大な氷を作り出した。)
【プレイヤー】
あの精霊の様子がおかしい。このままではイーオーも危険だ。
(その時、エコーーが作り出したつららが溶けて底に落ちた。そして精霊エコーーもそのまま水滴となって消える。)
イーオー
急いで戻らなければ…ここは束縛の力で溢れています…エコーーが広めていった…
【プレイヤー】
しっかりしてください!私につかまって!