シナリオクエスト

吹雪を超えて…

(雪原の中央に誰かが立っている。ひとりの少年がキツネのような耳をピョコピョコさせている。)
???
あなたは…?
【プレイヤー】
ちょっと聞いても良いですか?
【プレイヤー】
(木にかけた人参を振ってみる。)
???
あ…標識を見て来たの?
【プレイヤー】
はい、そこに困ったら人参を振ってくださいと書いてあったので。
ティティ
僕がティティだよ。こんにちは。ここで少し休んでいくといいよ。
僕がいるところは、浄化の力ですぐに体力が回復するんだ。
【プレイヤー】
浄化の力ですか?
ティティ
デボラ雪原の雪や氷はうまく選べば、とってもきれいになるんだ。
あれ?あなたにはどこかで会ったことがあるような…。
ティティ
ああっ!
ティティ
もしかしてあなたは…イーオー様に会いに来たの?
【プレイヤー】
はい。そうです。なぜわかったのですか?
ティティ
イーオー様がそう言っていたんだ。
近いうちに面白い人が来るって。それでピンと来たんだよ。
ティティ
僕が見つけたら案内してほしいって言われてたんだ。
【プレイヤー】
面白い人…?
【プレイヤー】
(シャイニック様から聞いたのだろうか…)
ティティ
イーストランドに風のように現れ、デイモス教団を見事に撃退した英雄だと聞いてるよ。
【プレイヤー】
英雄…ではないですが。
【プレイヤー】
(ティティに簡単に自己紹介をする。)
ティティ
そろそろ体が温まってきたんじゃないですか?
【プレイヤー】
本物ですね。寒さが少し和らいだようです。
ティティ
この仕事を始めてから何百年も経ってるからね。
【プレイヤー】
何百年?!
ティティ
ずっと前にデイモス教団が僕の町を襲撃した時に、ここまで逃げて来たんだ。
僕はカーリー族なんだ。もちろんメディア様の事も知ってるんだよね?
【プレイヤー】
はい、知っています。
ティティ
メディア様がどこかに町を再建したって聞いたけど、僕には見つけることができなかったんだ。
だから、イーオー様がたまに行った時に、近況を伝えてもらっているんだよ。
ティティ
…………
ティティ
そろそろ行こうか。僕について来るんだよ。
僕について来れば、寒さをあまり感じずに済むからね。
【プレイヤー】
とても便利な能力ですね。
ティティ
僕は氷の精霊じゃないんだけど、精霊のお姉さんが村にいるんだ。
【プレイヤー】
精霊のお姉さん?もしかして私も知ってる精霊だろうか。
【プレイヤー】
(色々な種族が住む村のようだ。)
ティティ
あ!このあたりは足を踏み外すと雪の中に埋もれちゃうからね。
【プレイヤー】
うわぁああああ!!そんな大事なことはもっと早く言ってください…。
ティティ
ははっ!ここに来た人の中で一番早く落ちたね。
ちょっと待ってて。すぐに助けてあげるから。