シナリオクエスト

エピローグ~とある会同

(涼しい風にあたっていたバルドリックの前に人達が現れる。)
バルドリック
皆久しぶりだな。
ここまで来てくれたってことは、俺の人望も捨てたもんじゃねぇな、ガハハ!
バルドリック
ジスカド!来てくれて嬉しいぞ!
ジスカド
はい、バルドリックさん。
今日は、手合わせに付き合えませんからね。また今度にしてください。
バルドリック
ガハハ!残念だぜ。
チビ助も久しぶりだな。
シャイニック
久しぶりじゃな。
それで、なんじゃ?今日は面白いことでもあったか?
バルドリック
俺にとってはな、お前さんが面白がってくれるかはわからん。
シャイニック
……面倒くさそうな予感がするのじゃ。
バルドリック
そして、アドキーナのジイさん。
この間は助かった。
アドキーナ
いいや、君がいたからできることだ。
バルドリック
そして……。
???
おじさま、お久しぶりです。
手ぶらもなんですからプレゼントを用意しました。
いろいろ考えましたけど、お肉でよかったかしら。
(白い服を着た冷たい印象の少女が手を動かすと空から大きな氷の彫刻が下りて来る。)
バルドリック
お、ありがてぇな!わかってるじゃねぇか!
???
まぁ、おじさまが一番喜ぶものといえばこれかなと。。
これで喜ばれなかったらバイスですら首を捻ります。
???
…『俺はお前が肉を食べないという話は信じないぞ…バルドリック』…ってね。
(白い服を着た少女が、バイスの声色を真似る。)
バルドリック
ガハハハハ、イーオー嬢ちゃんはバイスの真似が上手いな。
イーオー
ええ。バイスにはやられたことがありますので、記憶に焼き付いているのです。ふぅ……。
イーオー
おじさま、もう嬢ちゃんなんて呼ばなくてもいいのですよ。
いくらパパにお世話になったからって、もう数百年前の話ですから。
バルドリック
もうそんなに経つのか…。
……。
わかった。これからはイーオーと呼ぶぜ。そしたらメディア…もそう呼ばないとな。
イーオー
やっとですね。ありがとうございます、おじさま。そして!その肉は絶対!
普段お世話になっている方々と一緒に食べてくださいね。雪原の綺麗なオーラで育てた山羊ですよ。
イーオー
そしてデボラの氷で熟成までさせたから、口に入れた瞬間とろけちゃいますよ。
シャイニック
ううう、美味いんじゃろうな。
イーオー
シャイニックお姉さまの分は、タルタロスに送っておきました。
シャイニック
本当か?
流石イーオーじゃ!
イーオー
他の皆さんにもミールに頼んで送る予定です。
アドキーナ様は申し訳ありません。食べ物は必要としていませんし……。
アドキーナ
俺は大丈夫だ。気にするな。
イーオー
メディアお姉さまにも送ったのですが、受け取ってくれるのかはわかりませんね。
アドキーナ
俺が伝えておこう。
イーオー
ではお願いします。とにかく皆さんに会えて嬉しいです。
私のこと忘れていませんよね?
(イーオーは晴れやかに笑いながらみんなと握手をする。しかし、シャイニックだけは両手を広げ、ぎゅっ、と抱きしめた。)
イーオー
ふふ…シャイニックお姉さまはちっちゃいから抱き心地がいいのですよ。
シャイニック
ぬう…小さいのはワシの意志では……。
やはりワシの身長は変わらんのかのう。
バルドリック
うん?それがどうかしたのか?
チビ助はチビ助だろ?
シャイニック
……やはりこれとは話が通じぬ。
アホじゃな。
イーオー
気にしない方がいいですよ、お姉さま。
おじさまが馬鹿なのは世の中みんなが知ってますから。
バルドリック
ガハハ、イーオーにまで言われちゃ仕方ねぇな!
ところでメディアは?
ジスカド
もう少し時間が必要だと思います、バルドリックさん。
シャイニック
メディアに何が起きたのじゃ?
ジスカド
シャイニック、メディアが話すまで待ってくれ。
シャイニック
……。
シャイニック
ふむ、承知した。
バルドリック
それじゃあ、話してみるか?
(バルドリックが腕を高々とあげた後、ある場所を指した。)
バルドリック
あそこ、あの場所にバイスがいるはずだ。
奴が何をしようとしているかはわからないが、そのオーラがどんどん大きくなっている。
シャイニック
……。
イーオー
……。
ジスカド
……。
アドキーナ
……気持ちはわかるが、今はその時じゃない。
バルドリック
わかってるよ、ジイさん。
だから……。
バルドリック
……。
バルドリック
あ~、口で説明するのはめんどくせえな。
とにかく、時が来たらみんなでぶっ壊しに行こうぜ!