シナリオクエスト

信託の場所 (3)

ローズマリー
デミゴッド、ベロッシュ……。
(ローズマリーが持っていた手紙を千切る。)
【プレイヤー】
ただいま、ローズマリー。
ローズマリー
……。
【プレイヤー】
怒っているってことはデミゴッドの話を聞いたんですね。
ローズマリー
教団から手紙が届いたの。
封もされてなかったから見ちゃったんだけど……。
ローズマリー
………あーもう!イライラする!
【プレイヤー】
どういう内容ですか?
ローズマリー
ベロッシュが消えたの。
彼に何が起きていたのかようやくわかったわ。
ローズマリー
バイスの攻撃は単なる神聖力封印だと思っていた。
でも、精神が崩壊していたの。
ローズマリー
……。
【プレイヤー】
(…束縛の影響?)
ローズマリー
教団で捕まえて治癒を続けてたけど、いつも逃げだそうとしていて……大変だったみたい。
ローズマリー
力がなくてもデミゴッドはデミゴッド…みんなを倒して消えたようね。
行方不明なの。
【プレイヤー】
復讐でもしたいんですかね?
ローズマリー
ベロッシュならありえる。
神を仕えてるくせに余計にプライドが高くて傲慢だもんね。
ローズマリー
大人しいフローズンが怒るくらいだから。
ローズマリー
まあ、自分でなんとかすると思うけど。
結果はちゃんと受け入れると思うし。
ローズマリー
クソ……。
バカなやつ……。
【プレイヤー】
ふむ……。
【プレイヤー】
あ、地図ですが手に入りましたよ。
ローズマリー
へえ、素晴らしい地図じゃない。
ハウル王国?昔イーストランドで一番大きかった王国らしいね…この地図ならもう少しアヴァロンに近づけそう。
ローズマリー
ありがとう。
おかげで上手く行きそう。
ローズマリー
教団からも報酬があると思うけど、私からも一つあげちゃうからちゃんと聞いて。
【プレイヤー】
え?
ローズマリー
神託に興味ある?
【プレイヤー】
神託ですか?
ローズマリー
そう、神託。神から授かるメッセージ。
ローズマリー
この間教団に神託が降りたの。
正確には神託を受ける日ね。
ローズマリー
あんたにはイリス様がいるんでしょうけど、イリス様は不安定だったりするから……。
ローズマリー
あ、別に悪口じゃないからね。
【プレイヤー】
はい……。
【プレイヤー】
(…イリスに対してもこれだもんな。不思議なバトルロードだ。)
ローズマリー
神託は色々な形で現れるけど、まず予告のようなものが現れるのよ。
どこでどうやってメッセージを伝える、みたいな?
ローズマリー
現れるのは、普通神聖なる場所の一つなんだけど……。
ローズマリー
今回はセレス教団の神殿じゃなかったの。
メッセージに裏面のなんちゃら…って書いてあったけど、何のことなのか……。
【プレイヤー】
裏面……。
ローズマリー
私の話に興味があるなら情報を集めてみて。
イリス様と直接的に繋がってるあんたなら、役に立つかなと思って話したんだから。
ローズマリー
感謝してよね?
【プレイヤー】
役に立ちました。ありがとうございます、ローズマリー。
ローズマリー
うっ、そんな顔でお礼を言うわないで。
フローズンと似ている顔で私を見ないでよ!
ローズマリー
あんたさ、ちょっと見かけなかった間に変わりすぎて慣れないのよ。
ふぅ…ところであの人達、誰?フォボスでは見かけない人達ね。
【プレイヤー】
誰?
【プレイヤー】
(あれはラクレットとゼリック…)
ゼリック
……。
ラクレット
……。
【プレイヤー】
(あれ、目が合ったと思ったんだけど…どこに行ったんだ?)
ローズマリー
まあ、いいや。私は休むわ。
ああ…面倒くさい。
で、あんたはどうする?一緒に一杯呑む?
【プレイヤー】
いいえ。向かわなければいけない場所があるので。
ローズマリー
そう?
それなら仕方ないね。
【プレイヤー】
ではまた会いましょう。
ローズマリー
うん…今度こそ何もない時に会いましょ。
【プレイヤー】
(ラクレットとゼリック…きっとデイナの任務だ。エスニルに行ってデイナに聞いてみようかな?神託…に関係があるのか?)

デイナ
……。
デイナ
タイミングが悪いわね……。
デイナ
あはははは、【プレイヤー】。よく来てくれたわ。
(デイナが慌てたように苦笑いで迎える。)
【プレイヤー】
デイナさん、怪しいですね。
デイナ
はぁ……否定はしないわ。
はい、ここに座ってちょうだい。
デイナ
お茶はどう?
デザートはそこにある物から好きなのを選んで。
ゼリックが作ったのだから味は保証するわよ。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
デイナ
そういえば明日がゼリックの新作の日だっけ?
この時期になるといつもソレイユというエルフの魔法使いが来て待ってるのよ。
【プレイヤー】
あ、ソレイユもデザートが大好きみたいですね。
デイナ
やっぱり。その魔法使いとも仲良いのね。
あ、ごめん。声の妖精が虚空海に落ちたわね。
【プレイヤー】
声の妖精?
デイナ
ああ、あなたは知らないわよね。
話が逸れたり長くなるとプレイオスではこういう表現を使うのよ。
デイナ
それより、マルスでラクレットとゼリックを見かけたでしょ?
【プレイヤー】
何か起こったんですか?
デイナ
大したことじゃないわ…フォボスの近くの地域で仕事があったから確認を兼ねてね。
デイナ
あたし達はあなたがマルスを離れたと思ってたのよ。
【プレイヤー】
仕事なら仕方ありませんね。
デイナ
信じてくれてありがとう。
それはそうと、お姉ちゃんの勅書はもらった?
【プレイヤー】
ご存じだったんですね。
もらいましたが、まだ時が来てなくてですね。
デイナ
まだその時じゃない、ってことね。
それならあたしから一つ話してもいいかしら?
【プレイヤー】
もちろんです。
デイナ
頭を整理する材料だと思ってちょうだい。
デイナ
あたし達は最近誰かが魔界とこの世界を繋げようとした痕跡を見つけたの。
デイナ
裏面のオーラを放つ場所。
もしかしたらそこがキーになるかもしれないわ。
【プレイヤー】
…それはどこですか?
デイナ
エイドスという名前の地域よ。
みんな「聖域」と呼んでいるわね。聖騎士達がとどまる場所でもあるから。
デイナ
……もう少し詳しく知りたい?
デイナ
実はあたしもよくわからないの。
お姉ちゃんなら何がどう起きるのかは予知能力でわかるかもしれないけど……。
デイナ
お姉ちゃんの体が耐えられるのかしら……。
デイナ
あ、何でもないわ。
今のは聞かなかったことにして。あたしがお姉ちゃんを心配してるみたいじゃない。
【プレイヤー】
はい、それで…次は私が聖域に行くかもしれないってことですよね。
ところで、聖域にはどうやって行くんですか?
デイナ
…それもよくわからないの。
【プレイヤー】
そうですか…。
【プレイヤー】
(デイナさんは優しいから全部話してくれるんだよね。)
デイナ
もうすぐだよね?お姉ちゃんの勅書を開ける日……。
【プレイヤー】
はい、その時は竜の谷に向かいます。
デイナ
ではその時までゆっくり休んでちょうだい。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
デイナ
他に気になることはある?答えられるかはわからないけど……
【プレイヤー】
まだ起きてないことについてはゆっくり調べます。
デイナ
……。
デイナ
ふっ。
(デイナが意味深な笑いを浮かべる。)
デイナ
ありがとうね、【プレイヤー】。
デイナ
気を付けて。
【プレイヤー】
はい、デイナさんも元気で。
デイナ
あれだからみんな好きなのね。
お姉ちゃんもそうだし、シエナもそうだし。
デイナ
……。