（暖かい日差しが差している午後、竜の谷がなぜか慌ただしい感じがする。）
アドキーナ
そうかい？
君からそう見えるなら本当に忙しいのだろう。
アドキーナ
もうすぐこの滝に新たな幻獣達が生まれるんだ。
その準備をしている。
アドキーナ
はは、掃除と言っても普通の掃除じゃない。
君の想像しているものとは少し意味が違う。
アドキーナ
元の姿に戻って空を飛ぶのさ。
そして翼で女神様にもらったオーラをアドリカ全体に流して、これまでのオーラを追い払うんだ。
アドキーナ
だが、たまに元の姿に戻ると落ち着かない。
もうこの姿に慣れてしまってな……。
【プレイヤー】
何か手伝うことはありますか？
休んでいるだけだと少し……。
アドキーナ
君はいつも他の者のために時間を費やしているんだな。
では、一つ頼んでもいいかな。
アドキーナ
フォボスでキュリリンを見かけただろう？
キュリリンは元々我々の世界でよく見かけるプリリン種が進化した子達だ。
アドキーナ
彼らプリリンは神様に愛される生き物だからな。様々な形に姿を変えて生きている。
意外と周りの環境に影響されるらしい。
アドキーナ
お金が好きな子は人間のような姿に変わることもあるとか……。
アドキーナ
まあ、キュリリンも元々は普通のプリリンなんだ。
魔界の誰かが連れて行ったのか、それともうっかり魔界に落ちてしまったのかはわからないがね。
【プレイヤー】
それならまた元の姿に戻すこともできるんですか？
アドキーナ
悪魔化された場所のオーラより強い場所のオーラならできるだろう。
アドキーナ
幻獣達が生まれる時期はアドリカに綺麗で清いオーラが溢れている。キュリリンを連れて来てここで過ごさせれば元の姿に戻るかもしれないな。
アドキーナ
それではフォボスで普通に見かけるキュリリンを救助して連れて来てくれ。
アドキーナ
幻獣達が好きな魔法の袋のようなものだ。神が大切にする動物達が入ることを好む傾向がある。セクウェンティアのように大きな子も入るんだよ。
アドキーナ
キュリリンも不思議なオーラに引かれて自分から入るはずだ。まず20匹くらい連れて来て確認してみよう。