シナリオクエスト

赤い地の眠ったくま (1)

クリシエン
ふあ……。
おはようございます、冒険者さん……。
【プレイヤー】
クリシエン、今日も眠そうですね。ふあ…このあくびもなんだか移ったみたいです。
クリシエン
どうされました?
【プレイヤー】
フォボスにもう一度来てみたくなって。
クリシエン
もしかして、わたしに直してほしい服があるとか?
【プレイヤー】
いいえ、ありません。
クリシエン
そうですか、残念………むにゃ。
でも、私の所に来たからには、タダでは帰しませんよ。
クリシエン
バルドリックさんには会いましたか?
【プレイヤー】
バルドリックに頼みたいことがあるんですね?
クリシエン
さすが!その通りです。
クリシエン
バルドリックさんは今、たくさん食べて寝てるんだと思います。
クマが冬眠するみたいに!
【プレイヤー】
そのために……眠っているクマを起こしてほしいと?
クリシエン
……。はい……。
【プレイヤー】
……。
クリシエン
あ…大した事ではありませんよ。
そんなに怯えないでください。
【プレイヤー】
出会い頭にとりあえず一発お見舞いしてくる人なんですけど……。
クリシエン
起こす前に「ペオ姉が肉を用意した」って言えば大丈夫です。
【プレイヤー】
物凄く古典的な方法ですね。
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
それで、私は何をすればいいですか?
クリシエン
バルドリックさんにシャツを何着かプレゼントしたんですけど、すぐに汚してしまうんです。仕方ないので持っている服をたまに修繕しているんですが……。
クリシエン
最後の服の修繕からだいぶ経ってるので、マルスに来るよう伝えてもらえますか?
クリシエン
大声で「デザイナー先生」って呼んでくれれば、すぐに返事しますよ、とも。
【プレイヤー】
デザイナー先生?
クリシエン
わたしの夢は服で有名なデザイナーになることなんです。
今はそのために勉強をしているんです。
クリシエン
(クリシエンの目がキラキラ輝く。)
クリシエン
プレイオス大陸にはデザイナーがたくさんいると聞きました。
機会があれば行ってみたいんですよね。
【プレイヤー】
その夢、叶うと良いですね。
デザイナーになったら服を買いに来ますね。
クリシエン
はい、お待ちしてますね、未来のお客様……。
クリシエン
ふふ、おかげで良い気分になりました。
ちょっとだけ寝て来ますね。
クリシエン
ふあああああ……。
【プレイヤー】
ああ、私も眠いな。
それじゃあ、バルドリックの所に向かおうか?