シナリオクエスト

アドキーナの誓い

メヌエット
……。
【プレイヤー】
メヌエット?
メヌエット
……。
(いくら呼んでもメヌエットは答えない。)
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
……!?
【プレイヤー】
メヌエット!?メヌエット?
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
ガイア様に何か起こったのかな?
【プレイヤー】
(アドキーナ様に聞いてみよう…まさか何か起きたわけじゃないよね?)

アドキーナ
おかえりなさい、【プレイヤー】。待っていた。
【プレイヤー】
あ、でしたら……。
アドキーナ
君が何を心配しているのかわかっているよ。ガイア様は時が来たので他の場所に向かったんだ。
アドキーナ
「盟約の聖所」にね。
【プレイヤー】
盟約の聖所って……。
アドキーナ
神託を受けた者達が神に誓う聖なる場所…どこにあるのかは知らないが、時が来ればまた君の前に現れるだろう。
【プレイヤー】
はい……。
【プレイヤー】
(なんだかすぐ行けそうだが…)
【プレイヤー】
あ、それだとメヌエットはどうなりますか?
アドキーナ
メヌエットは大丈夫だ。
いつも通り寝ているだけだから。
【プレイヤー】
ふぅ、何か起こったのか心配しました。
アドキーナ
そう考えるのもおかしくないな。ははは。
アドキーナ
あ、ベレトの事はお礼を言おう。
俺は彼が君の助けになると思っていたんだ。
まさかこんなことになるとは…。
【プレイヤー】
あ、それはなんとなく……。
アドキーナ
それと、ひとつ伝えておくことがある。
アドキーナ
俺もそろそろ外に出ようと思っていてね。
【プレイヤー】
はい?
アドキーナ
アドリカを超えて大陸でバイスの行方を追うつもりだ。
【プレイヤー】
アドキーナ様、それだと幻獣達とアドリカはどうなりますか?
アドキーナ
しばらくはメディアの世話になるかな。
幻獣達の餌はシャイニックがルーメンでたくさん買ってきてくれるらしい。
アドキーナ
もう大地も十分に浄化されて来た。他の超人たちも何かが起きた時は力を貸してくれると言っていたから大丈夫だろう。
【プレイヤー】
バルドリックもバイスを追うつもりらしいですが。
アドキーナ
バルドリックは特別だから。
【プレイヤー】
アドキーナ様……。
アドキーナ
何を心配しているのかわかっている。
アドキーナ
だが、バイスがデイモス降臨に備えていることを知った以上、俺はあの時のように立ち向かうしかない。
アドキーナ
セレス様とガイア様に救われたこの命。
今が使う時だよ。
【プレイヤー】
……。
アドキーナ
大丈夫だ。ガイア様には許可を得ている。この地を守って欲しいという命を最後まで守れなかったことは申し訳ないが……。
アドキーナ
この世界の運命を君にばかり背負わせることわけにはいかないからね。
【プレイヤー】
アドキーナ様……。
アドキーナ
今日はここでゆっくり休んでくれ。
君のために用意したものがたくさんあるんだ。幻獣達も喜ぶだろう。
【プレイヤー】
はい、では言葉に甘えて。
ちょうどお腹が空いてました。
ミール
わぁ、パーティーだ!パーティー!食べ物だ!
【プレイヤー】
あれ、どうしてミールがここにいるんですか?
ミール
あはは…。
アドキーナ
ミールが来たなら……。恐らく……。
ミール
あはは。あはは……。あ……。それが……。
ミール
実は冒険者さんを探していて、ちょうどここにいてよかったです。
ミール
はい、これをどうぞ!
(ミールが手紙を取り出して【プレイヤー】に渡す。)
【プレイヤー】
これは……。
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
シルバリア帝国皇帝陛下の勅書……。
ミール
ここに書かれている時間ぴったりに、アドキーナ様の前で開けてください。
【プレイヤー】
(この間と似た状況…既に予知されていたってことなのか…)
【プレイヤー】
はい、わかりました。あの、アドキーナ様。
その時までお世話になってもいいですか?
アドキーナ
勿論だ。君の好きにしてくれていい。
ただ、今日くらいは何も考えずに楽しんでくれ。ガイア様もそれを望んでいることだろう。
【プレイヤー】
ありがとうございます。では少し竜の谷の散策に出かけてもいいですか?考えたいことがあって……。
アドキーナ
ああ。君が戻る頃には人間も幻獣達も好きな食べ物がたくさん用意されているだろう。
(冒険者が少し離れた間、ミールがアドキーナを静かに見詰める。)
ミール
アドキーナ様、冒険者さんは……。
アドキーナ
ミール、彼は大丈夫なはずだ。
大丈夫。
アドキーナ
もし彼を不幸にさせる者がいたら大地を始めた月と花、草木の主が放っておくことないだろう。もちろん、俺も。