シナリオクエスト

人形の存在

(――アスモデアと彼のいるローゼンガルテンが見えなくなった。)
【プレイヤー】
ベレト、これは……。
ベレト
ぼくの存在はアスモデアによって作られた……。
ベレト
今のぼくは人形でも、悪魔でもない。
けれど人間でもない。
【プレイヤー】
……。
ベレト
ぼくは、ぼくを知らなくちゃいけない。
ベレト
黒い穴のからここに落ちて来て、初めて見た人間…ペオニアを好きになった。
……これは、ぼくの感情?それとも、これも作られたもの……?
ベレト
それを、ちゃんと知りたい。
そうでないと、ペオニアを好きだって言えないもの。
(ベレトが晴れやかに笑う。)

バルドリック
なんかわからないが、いい奴だってのはわかるぜ。
お前さんも興から兄弟だな。
【プレイヤー】
……。
ベレト
それは嫌だ。
バルドリック
ペオニアに話してやるよ。知ってるだろ?ペオニアは俺の話は聞いてくれるんだぜ。
ベレト
それは嬉しいけど、兄弟は嫌だ。
バルドリック
ただ俺が呼ぶだけだぜ?
ベレト
うーん、それならまぁ。
バルドリック
ああ、我が弟ベレトよ。
嬉しいねえ?なあ、兄弟。
【プレイヤー】
あ、はい…って、ややこしいですね…。
バルドリック
どうだ?調子は。
【プレイヤー】
あ、そう言えば……。
バルドリック
俺の力を分けて送った。
これなら新たに神となった彼女の役に立つだろう。
【プレイヤー】
あ、ありがとうございます、バルドリック!
イ、イリスも喜ぶと思います!
バルドリック
女神様…って呼ばないとだな?
女神様がもう少し力を揃えたらバイス奴も倒せると信じているんだ。
バルドリック
その時までもう少し鍛えるとするか。
バイスにまだ借りを返していないしな。
【プレイヤー】
そうなんですね。
バルドリック
まあ、そのおかげで生きる目標ができたもんだが…あ、俺は少し休んでバーラルを探しに行くつもりだ。
バルドリック
戻ったらジスカドに伝えてくれ。
俺の話って言えば特に何も言わないさ。
【プレイヤー】
わかりました。
バルドリック
しばらく師匠の村で過ごすから、俺と手合わせしたくなったらいつでも来てくれ。
昔のようには難しいかもしれないが、三日連続くらいなら楽なもんさ!
【プレイヤー】
…あ、お断ります。
【プレイヤー】
ベレト。バルドリック。私は帰ります。
私をここに来させた方に解決したと伝えてないといけないんです。
バルドリック
ガイア様か…今はどういう姿なんだ?
200年前、ゲルダで一度お会いしたことがあるが、師匠とそっくりで驚いたんだ。
バルドリック
でもまた眠りにつく時間か?…違うか?
まあ、元気なんだろう。よろしく伝えてくれ。
【プレイヤー】
はい。ベレトも元気で。
ベレト
うん、【プレイヤー】、アドキーナおじさんにお礼を言っておいて。
【プレイヤー】
(竜の谷に行く前にメヌエットに会いに行こうかな?もしかしたらガイア様にまた会えるかもしれないな…)
(ベレトが晴れやかに笑いながら【プレイヤー】の姿がフォボスから消えるまで手を振る。)
ベレト
あの、バルドリック。
バルドリック
どうした、我が弟よ。
ベレト
ペオニアにはぼくのこと、なんて言ってくれるの?
バルドリック
うーん……。
バルドリック
フォボスを守るかっこいい奴?