シナリオクエスト

マルスシティ(1)

???
うう………ね、眠い……。
仕事も多いし、早く寝ればよかった……。
(眠そうな目をした赤い髪の少女がベンチに座り、あくびをしている。眠気と戦いながら針と糸、布を持って何かをしようとしているようだ。)
【プレイヤー】
あの、クリシエンですか?
クリシエン
……ええ、そうですが?
【プレイヤー】
あ、ベレトが元気なことあなたに伝えて欲しいと。
クリシエン
ベレトがですか?
そうか、マルスへの立ち入りは市長に止められてるから、通りすがりの人に頼んだんですね。
クリシエン
それで……。
クリシエン
………………ぐう。
【プレイヤー】
…あの?話の途中ですけど……。
クリシエン
はっ!ごめんなさい、少し眠くて。
【プレイヤー】
どこか具合でも悪いんですか?
あそこにお医者さんがいましたよ。
クリシエン
ふああ…ごめんなさい。単に夜更かししてしまっただけですよ。
いろいろやることが多くって……。
クリシエン
ペオ姉の仕事も手伝わないと…そういえば、あなたはどなたでしょう?
【プレイヤー】
あ、【プレイヤー】と言います。
仕事で他の地域から来ました。
クリシエン
ああ、始末屋さんですか?
【プレイヤー】
まあ、似たような感じですね。
クリシエン
わぁ、そうなんですね。
もし良かったら、今度その服直しますよ。
いい感じの服も作れますから……。
クリシエン
………………スヤ…。
【プレイヤー】
(この子、また寝ちゃった。)
クリシエン
…はっ!寝てませんよ!?
ペオ姉の居場所を思い出していただけですよ!
ええと…お姉ちゃんは、この道を真っ直ぐ言ったところにいるはずです。
クリシエン
ところで、あなたはあまり怖くないですね。ここに来る人達は大体こわーい顔をしているんですよ。さっき通ったおじさんもそうでした。
クリシエン
あとバルドリックおじさんとか……市長は怖くないですけどいなくなってしまいましたね。
【プレイヤー】
市長はどこに行ったんですか?
クリシエン
最近出張でも行ったのか見かけないんです。いつもはこんなに長くないんですけど…そのせいで、お姉ちゃんが少し忙しいみたいなんです。
【プレイヤー】
そうなんですね。
クリシエン、ありがとうございます。
クリシエン
はい……。
クリシエン
………………ぐう。
(クリシエンがまた寝ている。)
【プレイヤー】
……。起こさないでおこう。
疲れているみたいだし……。
【プレイヤー】
あ、ところでバルドリック様…凶王がこの近くにいるってことは本当みたいだな……。
【プレイヤー】
まず、ペオニアという人に会ってみよう。
すぐ会えるといいんだけど……。