シナリオクエスト

ゼナの歌(3)

イリス
おかえりなさい、【プレイヤー】……。
【プレイヤー】
この間イリスに会ったけど、こうして凍てつく世界に会いに来るのは久しぶりな気がするね。
イリス
そうですね。
イリス
……。
イリス
いつも私を信じて待ってくださってありがとうございます。
【プレイヤー】
私もイリスが私を信じていることは知っているよ。
イリスにも感謝してる。
【プレイヤー】
イリス……。
【プレイヤー】
何も考えずに…ただイリスのために、全てが終わる日を待っているよ。
【プレイヤー】
まだ私の中の考えが整理できてなくて。
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(イリスに出会って、ここまで来てたくさんのことを経験して…、そして…)
イリス
……私もです。
【プレイヤー】
ありがとう。
【プレイヤー】
あ、あの時のことは大丈夫?
領地で見た……。
イリス
はい。
最初は少し驚いてしまいましたが、真実を受け入れられました。
【プレイヤー】
そうか、よかった。
あ、忘れるところだった。
ゼナに頼まれたことがあって……。
(イリスにゼナに頼まれたことを簡単に説明する。)
イリス
それなら…精霊の涙をもらってもいいですか?
【プレイヤー】
うん。これ……。
(イリスが精霊の涙を持ち、天に向かって手を伸ばす。精霊の涙が風に乗って空に上がり、雨のように振り注ぐ。)
イリス
こうすると、凍てつく世界にゼナの声が降り注ぐんです。
降り注ぐ間、綺麗な声が聴こえますよ。
【プレイヤー】
(イリスの話の通り、ゼナの声が辺りに響いている。)
ゼナの声
♪私の愛よ♪
ゼナの声
♪会いたかった人よ♪
(イリスが目を閉じてゼナの声を聴いている。)
【プレイヤー】
(イリス…泣いている?それとも、雨だろうか。)
イリス
……ゼナの歌声は素晴らしいですね。
【プレイヤー】
そうだね。
それじゃあ、もう戻るね。
イリス
あ、【プレイヤー】。
【プレイヤー】
イリス、どうしたの?
イリス
この歌をガイア様にも聴かせて差し上げてください。
【プレイヤー】
ガイア様に会えるの?
イリス
メヌエットに声をかければいいと思います。
【プレイヤー】
あ、そうか。
わかったよ、イリス。ありがとう。
イリス
【プレイヤー】、ではお気を付けて。

メヌエット
……。
【プレイヤー】
メヌエット!メヌエット!!
メヌエット
はい、メヌエットです!
一度だけ呼べば大丈夫ですよ。
一体どうしたんです……。
メヌエット
わあ!
メヌエット
ありがとうございます!
素敵な歌…!!
【プレイヤー】
まだ何も言ってないんだけど……。
メヌエット
声をかけてくださったのですぐわかりました。
【プレイヤー】
(イリスの話はこういう意味だったのか。)
【プレイヤー】
ジスカド様の妹であるゼナが、ガイア様に聴いて欲しいと…。
メヌエット
耳がとろけそうです。
メヌエット
……。
メヌエット
【プレイヤー】様は、この歌を目の前で聞けて羨ましいです……。
メヌエット
わたしもゼナという方の前でその歌を聞きたいです。
ですが、お互いアドリカとジスク領地に縛られた身……。
メヌエット
仕方ありませんね。
メヌエット
ガイア様が聴いてくださるならわたしも大丈夫ですけどね。
【プレイヤー】
また新しい歌を歌ってもらったら、今日みたいにメヌエットに聴かせに来ますよ。
メヌエット
ありがとうございます。
メヌエット
……。
メヌエット
これは…?
メヌエット
……。
(メヌエットの表情が変わった。)
【プレイヤー】
どうしました?
メヌエット
よくわかりませんが…。今すぐではありませんが、近いうちにまたここに来ていただかなくてはならないようです。
メヌエット
アドキーナ様とメディア様が封印を解いてくださるようです。
【プレイヤー】
(フォボスに行く道…)
メヌエット
ですので、時が来るまでお待ちください。
【プレイヤー】
分かりました。
待つのは得意なので。
メヌエット
ではまた会いましょう。わたしは少し眠ります。
ガイア様にメヌエット1日6時間は寝ろと言われたんですよ。
【プレイヤー】
ハハ、メヌエット。
おやすみなさい。
メヌエット
……。
(メヌエットが立ったまま眠っている。)
【プレイヤー】
ガイア様に似てるのかな?
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
つられて眠くなってきちゃったな。
タルタロスに行って少し休もうかな。
…ふわあ……。