【プレイヤー】
(エルに調和と安定の精霊王、ハルモニアの力を借りたと伝える。)
エル
精霊王……。
【プレイヤー】さんはそんな偉大な方の信頼を受けているのですね。
【プレイヤー】
イリスを探す途中、たくさんの人に会いましたからね。
互いに理解し、理解したいと思える。そんな存在……。
エル
兄が言っていたんです。そういうものを感じられるのは「縁」という素晴らしいプレゼントをもらったからだと……。
【プレイヤー】
そうですね、プレゼント……。
あ、そういえばエルにプレゼントがあります。
(エルに薬を渡し、説明する。)
エル
見たくない存在を消せる……薬。
これを飲めば…。
エル
今は見えなかったものを正しく見るのことができる。でも、これを飲むと、見えていたものが消えるわけではなく、制御ができても完璧に見えなくなるわけでもない……。
【プレイヤー】
薬を飲むか飲まないかは、エルの選択だと言っていました。
エル
しばらくは、今の状態を楽しんでみたいと思います。
視野が広がったと思えば、もう少し剣の役に立つかと……。
【プレイヤー】
ハハ。さすがエルですね。
エルなら乗り越えてもっと素晴らしい剣の道を歩めると思います。
エル
そして、いただいた薬は本当に耐えられなくなった時に……その時が来ないことを願いますが。
エル
なんだか心が楽になりました。
薬ではなく、私の心が問題だったのかもしれませんね。私はここでもう少し修練します。
【プレイヤー】
それはよかった。
では、私はこれで。
(冒険者がホワイトコール峡谷から離れると、エルが修練のため剣を振りはじめる。)
エル
(どこにいるんだ?どうして見えないんだ…?)
(警戒していたエルの腹部に強い衝撃が走り、エルは膝をつく。)
(エルが気を失い、手に持っていた薬を落としてしまう。そして、エルを襲った誰かがその薬を拾う。)