(シエナは【プレイヤー】を見つけると抱きついてくる。)
【プレイヤー】
シ、シエナ、久しぶり……。いきなり抱きついてくるからびっくりしました。
シエナ
この間お姉様に会いに行ったついでに、テオ先生に「冒険者さんに会いたい」って話しただけなんですけど……。
シエナ
お姉様からの伝言がありました。
直接言えばいいのにと思いましたが…それはできないんです…命令に背くことはできませんから……。
シエナ
詳しい経緯は聞きませんが、お姉様がいきなりその話をしたってことは、冒険者さんもご存じなんですよね?
シエナ
ある夜でした。お父様が亡くなる数日前。
女性が私を彼らの所に連れて行こうとしました。
シエナ
あの女性はダフネでした。私が必要だと言って、よくわからない暗い所に連れて行かれそうになっている所を、カイナお姉様とデイナお姉様が止めました。
シエナ
騎士団「月の疵」の一員も力を貸してくれました。
シエナ
カイナお姉様はダフネを知っていたようで……とにかく、ダフネは自分を魔女と名乗り、「他の方法を探すから自分のことを忘れてほしい」と言いました。
シエナ
それを聞いた瞬間、騎士団と私達姉妹は皆、気を失ってしまいました。
目を覚ました時、誰一人としてダフネのことを覚えていませんでした。でも……。
シエナ
皇家には特別な能力を持つ子が稀に産まれるのですが…私達姉妹は全員……。
シエナ
お姉様達、そして私も…少し、そうなんです。
シエナ
…お姉様には、当分の間記憶を失くした風に行動しろと言われていました。
冒険者さんがダフネについて聞いてきた時は慌てて少し話してしまった気もしますが……。
シエナ
それで、やっていただきたいことがあります。
「ダフネと係わる一人の人物の記憶を呼び覚ましてください」
それがお姉様の伝言です。
【プレイヤー】
はい…早速行ってみます。
記憶を呼び覚ます方法も知ってますから……。
【プレイヤー】
こちらこそありがとうございます。
昔の話をするのは辛かったですよね。
シエナ
冒険者さんのことは大好きですから、大丈夫ですよ!
そして…魔女を知っているあの方の記憶が…辛いものではないことを祈ります。
【プレイヤー】
(まずは宝石の木の森で光の涙を探してみよう。できるかな…)