【プレイヤー】
(湖であったことを簡単に説明する。)
(エルとゼナがある程度理解したような顔をする。と同時に、エルがゼナの隣に立つ一人の男に気づく。)
ジェリル
あなたは美しいな。
お姫様、と呼びたいくらいだ……。
ゼナ
あ、ありがとうございます。
あなたも私が見えるんですか?
ジェリル
ふふ、俺の目は特別製なんだ。
そこの【プレイヤー】、俺を覚えてるか?
ジェリル
俺の名前はちゃんと覚えてるんだな。本当ならカズノが来るはずだが、体の状態がな…。
で、俺が代わりに来た。
ジェリル
何の真実が知りたいのかはわからないが、それが皆にとって最良だなんてことはない。
【プレイヤー】
そんなことくらいは知ってると伝えてくれ。
ジェリル
カズノは引き続き蛇を追うみたいだ。俺もまあ…また他の罪人がアズラエルのためにやってることを止める方法を探していて……。
ジェリル
ああ、アズラエル。詳しいのはその罪人に会った時に聞けばいいさ。
俺もまだ話すことはできないんだ。
ジェリル
だからまた会える終わりまで元気でな。ふふ。
ジェリル
あ、一つの真実はレーテが話したから、他に知りたいことがあれば、その持っているやつを使うといいよ。
【プレイヤー】
私の権限?
また会える終わりって…。
【プレイヤー】
バイスの話と同じだ。
終わりって一体……。
【プレイヤー】
それより、ここから出ると真実の炎が使えないだなんて…知りたいことをどうやって調べればいいんだ?
【プレイヤー】
(私に関することはレーテが教えてくれたから…)
エル
私は大丈夫です。
真実が必要な部分もありますが、それは私が明らかにすればいいだけの話ですから。
エル
ところで、先ほど現れたのは何者ですか?
いや、今大事なのはそれではないですね。そして私よりは……。
【プレイヤー】
ゼナ…、気になっていることがありましたよね?
どうして死んだ時の記憶を持っているのか。
ゼナ
良いのでしょうか?
そんな貴重なものを私に使っても……。
(悩んでいた【プレイヤー】の前にイリスの幻影が鮮明に現れる。)
イリス
私は大丈夫です。逆に慰めてもらいました。
今話したいのはそのことではありません。
ゼナ
私が見えるのですか?
あなたも普通の方ではないのですね。
イリス
私はイリス。あなたのお兄様にはとてもお世話になっています。
ゼナ、私に近づいてもらえますか?
(ゼナがイリスに近づいた瞬間、ジスク領地の空気が変わった。)