ジスカド
君がまた戻って来るのを感じて不思議に思っていたのだが……。
ジスカド
さあ、教えてくれ。
領地の中心に何があったのか……。
【プレイヤー】
信じていただけるかわかりませんが……。
【プレイヤー】
(領地の片隅にいた少女―ジスカドの妹ゼナの幽霊に出会った話をする。)
ジスカド
…君、今なんて言った?
ゼナ?ゼナがあそこにいるのか!?
【プレイヤー】
そして、これを渡して欲しいと頼まれました。
【プレイヤー】
(ゼナに頼まれた花…白い菊をジスカドに渡す。)
ジスカド
ゼナ、ゼナがこの花を覚えていたのか…。
昔は領地でよく見かける花だったんだが、今はなかなか……。
ジスカド
ゼナは…この花で作る飾りが好きだった……。
ジスカド
ああ。君の話は全て事実だ。
あの時…私は妹のゼナと一緒に、デイモス教団から逃げようとした。
ジスカド
両親は領主として最後まで領地を守らなければならないと、私達二人だけを逃がしたんだ。
ジスカド
絶対に上手くいくと信じて、ゼナと一緒にここまで逃げて来た。
私は剣には絶対の自信があった。
ゼナを守れると思っていたんだ。
ジスカド
狂信者の襲撃……ゼナが血を流し、倒れる間…私は…何もできなかった……
何も……!!
ジスカド
すまない。
少し感情が高ぶってしまったな……。
【プレイヤー】
いえ、申し訳ありません。
私が無理やり……。
ジスカド
いや。忘れていたあの頃を急に思い出してしまって…すまない。
ジスカド
そして、私はこの場所にゼナを葬った。
復讐心に支配された私は、教団の狂信者達を探し出しては―斬った。
ジスカド
そんな私を心を知らない人々は、大陸の明るい未来を願い…従ってくれていた。
人々が私を「剣聖」と呼んだ時、一発殴られたような気持ちになった。
ジスカド
彼らのため、大陸のため。
そしてゼナと家族達、犠牲となった全ての命のために―剣を正しく使うべきだ、とね。
ジスカド
すまない、昔話が長くなってしまったな。
だがその…ゼナの幽霊が君にだけ見える理由がわからないんだ。
ジスカド
まるで何かの影響を受けているようだが……。
ジスカド
遺物が見つかったら、真実を明かさねばならないな。
その機会が何度与えられるのかはわからないが……。
【プレイヤー】
そうですね……。
ゼナになんて伝えましょうか?
ジスカド
遺物が見つかればわかるはずだ、と伝えてくれ。
私も行きたいが…駄目なんだ……。
【プレイヤー】
……。
では、私は引き続きエルと遺物を探してみますね。