シナリオクエスト

ジスク領地の後継者

テオドール
やあ、思ったより早く来てくれたな。
休んでいた所を邪魔してしまったかな?
【プレイヤー】
いえ、大丈夫です。
【プレイヤー】
(休んでしまうとダメな気がするんだよね。何のことか気になるし…)
テオドール
キミがデイナに会いに行くのを見てはいたが、こうやってちゃんと話ができるなんて不思議なものだ。
世界を救った「英雄」には初めて会うもんでな……。
【プレイヤー】
そんな、英雄だなんて……。
テオドール
そういうのは自慢してもいいんだ。
それに「英雄」の方がいいんじゃないか?
「女神の荒くれ者」よりは。ハハハ……。
【プレイヤー】
……。
テオドール
さて、では正式に自己紹介をしておこうかな。
テオドール
私の名前はテオドール。
一時は帝国アカデミーで勉強を教えていた。まぁ、昔の話だが。
テオドール
デイナと話したことがあるなら既に知っているかもしれないが、デイナ姉妹を教えたこともあるんだよ。
【プレイヤー】
ってことは、皇室の……。
テオドール
ハハ、キミは博識だな。
だが、デイナ姉妹の話はあまり大っぴらにしない方がいい。
テオドール
キミにとって良いことはないぞ……。
【プレイヤー】
…危険ってことですか?
テオドール
いや、物凄く面倒くさくなるってことだ。
キミも知っていると思うが、帝国と関係することは、大概面倒なことが多いんだ。
【プレイヤー】
わかりました、教授。
テオドール
堅苦しい呼び方はよしてくれ。
テオでいい。
【プレイヤー】
では、テオ。
では私を呼んだ理由を教えてください。
テオドール
いかん、話が横道に反れてしまったな。
キミ、イーストランドのジスク領地の話は知っているか?
【プレイヤー】
いいえ、よく知りません。
説明してもらえますか?
テオドール
ああ、いいとも。
イーストランドの歴史の歴史について調査をしていた所、興味深い事実を発見したんだ。
テオドール
古代、神々が魔王と戦った時代。
とある神が大地へと落ちたことにより、イーストランドは甚大な被害を受けた。
テオドール
そして奇しくも同じ時、空から巨大な隕石まで落下してきたんだ。
これにより、イーストランドは消滅寸前となってしまった。
テオドール
幸い、とある力によって消滅は免れることができたが、自然の状態は多く変わってしまった。
ある場所では全ての大地が赤くなり、別の場所では見たこともない植物が育つ……。
【プレイヤー】
(女神ガイア様の話かな…?)
テオドール
隕石はイーストランドにとって呪いのような存在だったが、逆に祝福のようでもあった。
隕石には隕鉄という神秘な鉱物が含まれていたんだ。
テオドール
隕鉄が持つ力が、イーストランドの文明を進歩させ…そしてたくさんの国の盛衰に関わることとなった。
隕鉄で作られた武器や魔法道具が、戦争と紛争のための礎になったのだよ。
テオドール
隕石があった場所は、ハウル王国の貴族であるジスク家が所有してからは、むやみな採掘を禁止とした。
住民と王国のための最低限の道具を作る時だけ、使えるようにね。
テオドール
だが、デイモス教団がハウル王国を襲撃し、王国は消滅した。
それからあの場所は、暗黒城国のものになってしまったんだ。
【プレイヤー】
……もしかして、私に今からそこに行ってほしいということですか?
テオドール
ああ、正解だ。
ジスク領地の後継者がキミを呼んでいる。
キミに渡したいモノがあるようだ。
【プレイヤー】
待ってください、暗黒戦争って、数百年前の話ですよね?
後継者が生きているんですか??
テオドール
ああ、キミも知っている方だよ。
ジスク領地は今、デイモス暗黒城国の土地となっているが、一部の場所は光の連合から行けるようだ。
【プレイヤー】
ジスク……まさか、ジスカド様ですか?
テオドール
その通り。よくわかっているじゃないか。
デイナとは話がついているから、すぐにあの方に会いに行ってくれ。
テオドール
ルーメンの誰かに確認してみるといい。
【プレイヤー】
はい、わかりました。
【プレイヤー】
(ルーメンに着いたらユランに聞いてみないとな。
ところで剣神に何をもらえるんだろう?)