シナリオクエスト

マッドソウル(5)

ナーシャ
お待ちしておりました、冒険者さん。
(ナーシャの視線が【プレイヤー】の手にあるモノに行く。)
【プレイヤー】
はは。どうぞ…。
【プレイヤー】
結構苦労しましたけど、見つかって良かったです。
ナーシャ
ありがとうございます。これが…!
ナーシャ
では見てみましょうか…。
ナーシャ
ふーん…。
ナーシャ
……。
ナーシャ
ちょっと待っててください。
(ナーシャが倉庫のような場所に入って何かを手に持って出て来る。)
ナーシャ
持って来ていただいたパーツは、これまでに見たマッドゴーレムのものとはまるで違います。
とてつもなく高度な技術によって造られています…
ナーシャ
これを見てください…。
【プレイヤー】
古そうなパーツですね?
ナーシャ
はい、そうなんです。古いパーツ…遺物みたいなモノです。
エルアノール山岳地帯で見つかったものですが、神達が戦った黄昏時代の遺物です。
ナーシャ
当時、偉大な存在がゴーレムを作って動かした時に、そこで見つかったものだそうです。
ナーシャ
ここ、分かりますか?
この遺物とこのパーツに刻まれた文様が…。
【プレイヤー】
似ています…いや、同じに見えます。
でも、それって…。
ナーシャ
どうしてあのゴーレムがイーストランドのモロスにいたのかはわかりませんが…確かなのは…。
ナーシャ
神達が使用したというゴーレムとオネイロの森で見かけたゴーレムは同じもののようです。
【プレイヤー】
……。
ナーシャ
そして、魂を移した痕跡があります…。
【プレイヤー】
魂を…?
ナーシャ
わたしのマッドリンを見てください。
【プレイヤー】
マッドリン?
ナーシャ
この子です。わたしの肩にいるマッドゴーレムで…
巨大なボディからマッドソウルを小さいボディに移しています。
【プレイヤー】
このゴーレムが…!?
ナーシャ
魔法庁の力を借りました。まだ研究中のものですが…。
ナーシャ
…このゴーレムにも、その痕跡が見られます。
しかも、わたしたちの技術よりも格段に優れた処置ですね…。
ナーシャ
…今わかるのはこれくらいですね。
【プレイヤー】
ありがとうございました。
ナーシャ
あ、魔法学園ジェレニスの校長先生が書いた本に、マッドゴーレムのパーツと時空間について言及した内容があった気がします!
ナーシャ
ちょっとわたしも記憶があいまいなんですけど…。
ナーシャ
あれがあったら、あなたをここに送った人の役に立つかもしれません。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
その本を調べてみます。
ナーシャ
また今度来てください。
…まだまだ話したいことがあるので!
【プレイヤー】
はい。また来ますね。
…さて、それじゃあジェレニス坂に行ってみようかな…。
ナーシャ
…気を付けてくださいね。
ナーシャ
……。
ナーシャ
何か変なことが起きている気分ね…一体なんだ…?後で総長に聞いてみないと。

サラスヴァティ
……。
サラスヴァティ
あなたでしたか。少し他の事を考えていて気配を感じませんでした。手に持っているのは…
【プレイヤー】
…マッドゴーレムに詳しい人に会いに行ってきました。
【プレイヤー】
その人から、この本をが役に立つかもしれないと聞いたんです。
サラスヴァティ
ありがとうございます。私はここに縛られているので…
今度機会があれば感謝を伝えください。
サラスヴァティ
では、お聞きしたことを聞かせてください。
【プレイヤー】
はい、それがですね…。
【プレイヤー】
(サラスヴァティにナーシャの話を伝える。時空間の関する疑問とマッドソウルについて…)
サラスヴァティ
……。
サラスヴァティ
お待ちください。
(サラスヴァティに渡した本が巨大なスクリーンの上に浮かぶ。そしてその中に雪が解けるように消える。)
【プレイヤー】
サラスヴァティ…。
サラスヴァティ
魂の移植…
サラスヴァティ
数千年前の兵器に使用されていた失われた技術…
それが再び手の届くところへ…
サラスヴァティ
そしてそれを行っているとある国の団体…
サラスヴァティ
……。
【プレイヤー】
違う時間軸…
【プレイヤー】
(それはもしかしたら…)
サラスヴァティ
壁の亀裂が多くの不具合を引き起こしました。私があの時オネイロの森の時空間を止めて入れたのはやはり幸運でした…
サラスヴァティ
今はここまでにしておきましょう。
残りは私の方でゆっくりと調べてお知らせします。
【プレイヤー】
はい。ありがとうございました。
サラスヴァティ
…あなたには、これからも多くの試練が待っていることでしょう。
サラスヴァティ
どうか、折れないでください。
【プレイヤー】
…大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
では帰りますね。まだまだやるべきことは多いみたいですし…
サラスヴァティ
はい……。
(サラスヴァティは【プレイヤー】がD区画から立ち去ったのを確認した後、新たな情報を読み込む。)
サラスヴァティ
使ってなかったプロトコルをいくつか用意する時が来たようですね…。