シナリオクエスト

闇の追跡者(3)

イリス
お待ちしていました。これが幻影の種…ガイア様も幻影の種があなたの役に立つことを祈っています。
【プレイヤー】
ガイア様が?イリスはどうして知ってるんだ?
イリス
セレス様から聖界神の力を受け継いである程度知ることができるようになりました。
イリス
だから…私は知らなければいけません。
あなたのことを…
イリス
(イリスの手にあった幻影の種が解けて消える。)
イリス
……。
【プレイヤー】
ハッ…
イリス
あなたに与えられた力、その力がきっと…
【プレイヤー】
私が持つ力…?神の加護以外に?
イリス
思い出してください…今なら…きっと…
【プレイヤー】
わ、わかった…
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(目を瞑って少し待つと謎の残像が浮かんでくる。)
イリス
見えますか?
【プレイヤー】
う、うん。
【プレイヤー】
バイス…バイスが何かを求めて…
私の中にバイスが求める力があるのか…?
【プレイヤー】
カリオン家の力…そのためにデイモス教団は、私と皆を…
イリス
……。
【プレイヤー】
イリス、説明してくれ…これはいったい何なんだ…
イリス
カリオン家には言葉では説明できない力があります。
おそらくは、バイスはそれを求めているのでしょう…
イリス
…大丈夫ですか?
【プレイヤー】
私は大丈夫。だから続けてくれ。止めないで…
イリス
…遥か昔…イーストランドに住む人達の中から、「歪んだ者」の影響を受けた人が現れるようになりました。
特別な…“力”を持って生まれた人達が…。
イリス
超人でこそありませんでしたが、カリオン家の後継者にはそういった力が受け継がれていきました。
バイスの求める力が…
【プレイヤー】
束縛も、その力のひとつなの?
イリス
あるいは、束縛の力を完成させるために求めているのかもしれません…
ですが、彼はあなたの力が、封じられていることを知りません。
【プレイヤー】
それは一体…
イリス
セレス様とガイア様の加護、そして私が超人を通して受け取った力の痕跡達に触れたことで、【プレイヤー】の中にあるカリオンの力が変化していったのです。
イリス
バイスや、強い力を持つ者から…あなたを守るために。
イリス
あなたの“力”は、周りの人を変えてしまう…
今のバイスも、あなたがカリオン家の後継者だと確信することができなくなっているでしょう。
イリス
…そして…すでに、あなたの力はルーメンの人々にも影響を与えてしまっています。
【プレイヤー】
ルーメンの…
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
そっか…教えてくれてありがとう、イリス。
イリス
いいえ、お礼なんて…それよりも、ジスカド様と話をしに行った方がいいでしょう。
【プレイヤー】
(剣神は既にわかっているのか…?)
イリス
ああ、ちょうど来ましたね…
イリス
ユラン様があなたを探しているようです。
【プレイヤー】
そっか…それじゃあイリス、また。
今度は…もう少しゆっくり話そう。
イリス
はい…また今度。

ユラン
……。
【プレイヤー】
私を探していたみたいですね。
ユラン
探していたのではなく、これから探そうと思っていたのですが…
すでに知っていることは、心像世界に行ってきたのですね。
【プレイヤー】
はい……。
ユラン
師匠から席を設けてほしいと頼まれました。
私は席を外しますので、どうぞごゆっくり。
【プレイヤー】
わかりました。
【プレイヤー】
(少し待とう。)
ジスカド
待たせたな。よく来てくれた。
【プレイヤー】
あ、初めまして…
ジスカド
会えて嬉しいよ、カリオンの後継者…今までよくぞ耐えてくれた。
ジスカド
…次に会う時には、初めて君と会うかのような扱いをするかもしれないが…
今の君はもうその意味も理解できるはずだ。
【プレイヤー】
はい……。
ジスカド
ある程度は女神イリス様から聞いて知っているだろう…
私もカリオン伯爵領をもう少し気にするべきだったな…すまない。
【プレイヤー】
そんな…ジスカド様が謝るようなことでは…
ジスカド
ウルが兵力を率いることで、君を始め生存者を何人か連れて来ることができたが…それだけだ…。
【プレイヤー】
助けてくださってありがとうございます。
ジスカド
それは私よりもウルに言うべきだな。ウルは君のことを本気で心配していた…
ジスカド
とにかく…
ジスカド
あの時のことは今でも悔やみきれない。
伯爵領が崩れた時、私の故郷のことを思い出した…
ジスカド
今日までよく耐えてくれた…。
君はまっすぐに成長した…力に溺れることもなく。
ジスカド
弟子になりたいと飛び込んできた時が懐かしく思える…
今は女神の使徒となっているがな。
【プレイヤー】
はは…。
ジスカド
……。
ジスカド
今日は、君に感謝を伝えたかった。
…これからも、多くの困難が君を待ち構えているだろう…。
ジスカド
今日は、君に感謝を伝えたかった。
…これからも、多くの困難が君を待ち構えているだろう…。
ジスカド
…私はそろそろ帰るとしよう。例え覚えていられなくとも…再会を楽しみにしている。
また私を訪ねてくれ。
ジスカド
運が良ければ覚えていられるやもしれんしな…。
【プレイヤー】
それじゃあ、“また”会おう…。
【プレイヤー】
はい、“また”…。
【プレイヤー】
(私を守るために、みんなの記憶を…
喜べるようなことじゃないけど…それでも感謝はしておこう…カリオンの力、ありがとう…)
【プレイヤー】
(そう、皆が忘れても私は覚えている。
この記憶でイリスの力になる。)
【プレイヤー】
(たとえ他の人達が覚えていなくても、進まなくては…)
ジスカド
(ジースカドが連合本部を離れる【プレイヤー】の後ろ姿を見詰める。)
ジスカド
……。
ジスカド
ああ、君は君の思う道を進め…。
ユラン
師匠。お戻りになられたのですね。
今回は遅くなると思っていましたが。
ジスカド
少しやることがあってな。今まで問題なかったか?