(心配そうな顔をしたデイナが、優しく抱きしめてきた。)
【プレイヤー】
(モロスであったことを簡単に話す。)
デイナ
ふぅ…姉さんったら、久々に連絡してきたかと思ったらこんな仕事をよこすなんて…
危険地域にあなたを送り込んで…まるで悪役みたいな振る舞いをさせられたわ。
デイナ
…いえ、今なってこんなことを言っても仕方ないわね。
忘れてちょうだい。今のは独り言だから…
【プレイヤー】
…大きな独り言でしたね。まぁ、そういうことなら聞かなかったことにしておきます。
ところで、デイナさんもいろいろあったみたいですね?怪我してるじゃないですか。
デイナ
そうね、問題の大きな部分はあなたが解決してくれたわけだけど…
それで全部が全部解決ってわけにもいかないものね。
デイナ
いくらか残った残党や、やってきたモンスターなんかを相手していたのよ。ふぅ…とにかく、お疲れさま。
この後の面倒事は、帝国のお偉い様方が処理してくれるわ。あなたはゆっくり休んでちょうだい。
デイナ
ありがとう。また、大きな借りができちゃったわね。
デイナ
これからも仲良くしてくれると嬉しいわ。きっと、まだまだ長い付き合いになるでしょうし…ね?
【プレイヤー】
…そうですね、デイナさんの言う通りです…これで全部が終わったわけじゃない…
デイナ
ああ、そうだった…この間妹を助けてもらったことへのお礼もまだだったわね。
ごめんなさいね、あなたが出発してから聞いたものだから…
デイナ
ええ、魔法学園ジェレニスでの出来事は覚えてるわよね?あそこの生徒会長、シエナはあたしの妹よ。シエナ・ダン・シルバリア。
【プレイヤー】
ああ、そうです!誰かに似てると思っていたんですよね…え、待ってください…
ダン…シルバリア…?その名前って…
デイナ
…ふふっ…あはは!そっか…そっかぁ…あはははは!あなた、本当に面白いわね。
はぁ…さぁ、疲れてるでしょ?シルバーイージスで少し休んでいきなさい。
…ふ、ふふっ…
デイナ
そうそう、ゼリックが作った料理もたくさんあるわ。
しっかり食べてしっかり休むこと。いいわね?
【プレイヤー】
はい。わかりました。正直…疲れているのは本当なので、少し休みますね。
…また、今度ゆっくりと話しましょう。
デイナ
ええ、今度…しっかりと話し合いましょうか。
【プレイヤー】
それじゃあ、シルバーイージスで休んでいきますね。
【プレイヤー】
(途中から何か違和感が…デイナさんの言う通り、早めにここを出てシルバーイージスに向かおう)
デイナ
ふぅ、これだから姉さんの持ってくる仕事は嫌なのよね…
とはいえ、こうしてあたしが生きていられるのも姉さんのおかげなわけで…
ほんと…我ながら面倒な人生だわ。
(都市の奥の暗い影からカズノと呼ばれた者がゆっくりと歩いて来る。)
デイナ
ジェリルさんに依頼された蛇の一部を見つけました。
イーストランドのジスク領地。詳しい場所はこっちに書いてあります。
デイナ
まあ、どうせ姉さんはすでに知っているんでしょうけど…
デイナ
ありがとうございます。それにしても、羨ましいですね。
アガシュラの契約を言い訳に…
デイナ
…あら、もういない…いやね、愚痴のひとつくらい付き合ってくれてもいいんじゃないかしら…。
デイナ
あたしも少しは休まなくちゃね。また何が起きるかわからないもの…