シナリオクエスト

友人の行方(4)

プラチナ
【プレイヤー】様、どうしてここに??
【プレイヤー】
見つけた、プラチナ!
プラチナ
ここは私だけの場所なのに…あ、【プレイヤー】様もよく知ってる場所か。
【プレイヤー】
(思い出せない……)
プラチナ
よくわからなさそうな顔してるけど……。
プラチナ
(やはり、陛下の話通り記憶を失くしたのね……)
プラチナ
しくしく……私とのロマンチックな出会いも忘れてしまったの?
【プレイヤー】
それは違うと思います。
プラチナ
そんな真顔で否定しないでよ。
【プレイヤー】
私がここに来た理由は……。
【プレイヤー】
(ソレイユとセーラが探しているということを伝えた。)
プラチナ
……みんなに悪いことをしちゃってたわね。
毎回こうやってソレイユに探させるのも、セーラに苦労をかけているのも……。
プラチナ
でも、心配しないで!
私はホーリーナイト、プラチナですからね。
【プレイヤー】
なんか、無理して強がっていませんか?
プラチナ
あはははは。そう見える?
ふぅ……。
プラチナ
私、最近考えなきゃならないことが多いの。
大事な戦闘の前は、ここに来て考えをまとめているのよ。
プラチナ
そろそろ陛下の呼び出しがあると思ってたの。今回は【プレイヤー】様にも何かメッセージがあったんでしょ?
【プレイヤー】
この後レナさんが陛下の勅書を渡してくれるみたいです。
プラチナ
そうか、そうだったわね。
プラチナ
……。
プラチナ
まあ、大したことじゃないわよ、きっと。
【プレイヤー】
毎回、大したことじゃないといわれるんですが、大体大したことでした。なので、今回もそうなんだろうと思っています。
プラチナ
その余裕があるなら大丈夫。
さて、戻ってセーラに給料を払わなきゃ。
ソレイユとはしばらく会えなさそうね……。
【プレイヤー】
ソレイユに何か伝言はありますか?
私が代わりに伝えておきますよ。
プラチナ
それだったら……【プレイヤー】様、帰りにある物を手に入れてソレイユに渡して欲しいんだけど。
【プレイヤー】
いいですよ。で、ある物というのは?
プラチナ
最近ミルガンディア地域で見つかったベルキア王国の本。
ソレイユが普段研究していることに役立つと思うの。
プラチナ
ベルキア王国軍のお墓のあたりを探してみて。
【プレイヤー】
わかりました。
では、私は先に帰りますね。
プラチナ
ありがとう。
プラチナ
ふぅ…アウルム先輩は元気かな……?

ソレイユ
あら、【プレイヤー】様。
プラチナには会えたようですね。
【プレイヤー】
ええ。ついでに給料未払い問題も解決しました。
ソレイユ
??
あ…ギルド連合の旅館のことですね。
……ところで、それはなんですか?
【プレイヤー】
[ベルキア王国実録」です。
手に入れるの、結構大変だったんですよ。
ソレイユ
……。
ソレイユ
(ソレイユが信じられないといった顔で、本と【プレイヤー】の顔を何度も見る。)
ソレイユ
えっ、一体どうやって……?この本は噂されているだけで、実物を見た人は今まで誰もいませんでした。帝国探検家でも見つけられていない本です……。
【プレイヤー】
えっ?プラチナから、この本が最近見つかったので、ソレイユに渡してほしいと言われたんですよ。
ソレイユ
え、そうなのですか?
ソレイユ
わたくしよりプラチナが帝都の最新情報に詳しいですから。
ソレイユ
ありがとうございます。
これならわたくしが調べていることにとても役立ちそうですわ。
【プレイヤー】
もしよければ、どんな内容なのか教えてもらえませんか?
ソレイユ
少し複雑なので、簡単にお話しますね。
ソレイユ
昔、それぞれの大陸には、偉大な魔法使いがいました。プレイオスには大魔法使いジェレニス様以外にも、名も無い女性魔法使いがいました。
ソレイユ
他の魔法使い達が自分の勢力と国のために戦っている間、その方はどの勢力にも属さず、苦しんでいる者達のために戦っていました。
ソレイユ
その魔法使いと共に戦った少年戦士がいたのですが…ベルパ図書館のとある本によると、その後彼はイーストランドへ行き、超人になったようです。
ソレイユ
その魔法使いはあるとき姿を消してしまったのですが、姿を消す前に、とある人物に自分の役割を継いでほしいと伝えたようです。その人物は、ベルキア王国の若き青年魔法使いでした。
ソレイユ
ですが、青年魔法使いは魔法使いの意思には従わず、国王レトゥムに告げ、その女性魔法使いの魔法を研究し始めました。
ソレイユ
国王レトゥムは聖君として知られていますが、欲望も強い人物でした。
魔法研究をしている最中に、消えた女性魔法使いについてある事実が明らかになったのです。
ソレイユ
彼女は……他の全ての魔法使いが使えない魔法を使えたようなのです。
【プレイヤー】
……。
ソレイユ
ここまでがわたくしが知っている内容です。
この話は誰にもしないでください。特に魔法庁の人には絶対に。
【プレイヤー】
どうしてですか?
ソレイユ
…そこまでは申し上げられません。
また何かが分かったらお話しますわ。
【プレイヤー】
気になりますが、仕方がありませんね。
話してくれてありがとうございます、ソレイユ。
では、私はこれで。
ソレイユ
はい、【プレイヤー】様。
どうかお気を付けて。