ソレイユ
あら、【プレイヤー】様。
プラチナには会えたようですね。
【プレイヤー】
ええ。ついでに給料未払い問題も解決しました。
ソレイユ
??
あ…ギルド連合の旅館のことですね。
……ところで、それはなんですか?
【プレイヤー】
[ベルキア王国実録」です。
手に入れるの、結構大変だったんですよ。
ソレイユ
(ソレイユが信じられないといった顔で、本と【プレイヤー】の顔を何度も見る。)
ソレイユ
えっ、一体どうやって……?この本は噂されているだけで、実物を見た人は今まで誰もいませんでした。帝国探検家でも見つけられていない本です……。
【プレイヤー】
えっ?プラチナから、この本が最近見つかったので、ソレイユに渡してほしいと言われたんですよ。
ソレイユ
わたくしよりプラチナが帝都の最新情報に詳しいですから。
ソレイユ
ありがとうございます。
これならわたくしが調べていることにとても役立ちそうですわ。
【プレイヤー】
もしよければ、どんな内容なのか教えてもらえませんか?
ソレイユ
昔、それぞれの大陸には、偉大な魔法使いがいました。プレイオスには大魔法使いジェレニス様以外にも、名も無い女性魔法使いがいました。
ソレイユ
他の魔法使い達が自分の勢力と国のために戦っている間、その方はどの勢力にも属さず、苦しんでいる者達のために戦っていました。
ソレイユ
その魔法使いと共に戦った少年戦士がいたのですが…ベルパ図書館のとある本によると、その後彼はイーストランドへ行き、超人になったようです。
ソレイユ
その魔法使いはあるとき姿を消してしまったのですが、姿を消す前に、とある人物に自分の役割を継いでほしいと伝えたようです。その人物は、ベルキア王国の若き青年魔法使いでした。
ソレイユ
ですが、青年魔法使いは魔法使いの意思には従わず、国王レトゥムに告げ、その女性魔法使いの魔法を研究し始めました。
ソレイユ
国王レトゥムは聖君として知られていますが、欲望も強い人物でした。
魔法研究をしている最中に、消えた女性魔法使いについてある事実が明らかになったのです。
ソレイユ
彼女は……他の全ての魔法使いが使えない魔法を使えたようなのです。
ソレイユ
ここまでがわたくしが知っている内容です。
この話は誰にもしないでください。特に魔法庁の人には絶対に。
ソレイユ
…そこまでは申し上げられません。
また何かが分かったらお話しますわ。
【プレイヤー】
気になりますが、仕方がありませんね。
話してくれてありがとうございます、ソレイユ。
では、私はこれで。
ソレイユ
はい、【プレイヤー】様。
どうかお気を付けて。