【プレイヤー】
いえ、ちょうど少し時間が空いたので。レナさんに休みをもらったんですけど、なんだか休んではいけない気がして。
ソレイユ
レナさんというと……銀の爪のレナハイレンさんのことですか？
【プレイヤー】
はい、今ギルド連合の旅館に泊まっています。
ソレイユ
旅館にいるのならきっとお酒を飲んでいるんですね。
陛下の勅書でも持って来たのですか？
シエナ
（【プレイヤー】の姿を見つけたシエナが遠くから駆け寄ってくる。）
シエナ
…ちょうど冒険者さんのことを考えていたんです！
まさかここで会えるだなんて。こんな偶然ってあるんですね！！
【プレイヤー】
あ、ありがとうございます……私をここまで激しく歓迎してくれる人なんて、久しぶりすぎて……。
ソレイユ
ちょっと離れていただけなのに会いたいと言うくらい、シエナは【プレイヤー】様が大好きなようですわ。
シエナ
はい、そうなんです！
冒険者さんならそういう資格がありますから。ふふっ。
ソレイユ
でも、わたくしが来た時はまったく歓迎してくれませんでしたわ……
シエナ
先輩、あのときはそれどころじゃなかったじゃないですか！
じゃあ先輩、今ギュッてしましょう？
ねっ、大好きな先輩！
【プレイヤー】
ふふ、二人とも仲良しですね。
あ、そうだ。ソレイユ、私に何か用事があったんじゃないですか？
ソレイユ
それが……最近プラチナと連絡が取れないのです。
どこで何をしてるのかさえ、わからなくて……。
【プレイヤー】
ベルパ図書館で何度か見かけましたが……そういえば私もそれ以来会っていませんね。
ソレイユ
プラチナがどこにいるのか探していただけないでしょうか？
プラチナが姿を消すと、いつも何か起きるんです。
ソレイユ
もしかしたら、陛下の勅書に関するヒントになるかもしれません。
【プレイヤー】
それは気になりますね。では、ちょっと探してみます。
【プレイヤー】
（さて、誰に聞けばいいんだろう…あ、シルバーイージスのセーラに聞いてみようかな。）
ソレイユ
ありがとうございます、【プレイヤー】様。
【プレイヤー】
とんでもないですよ、ソレイユ。
ではここで私を待っててください。
ソレイユ
ええ。
まだ学園の後片付けが残っていますので、ここで待っていますわ。
ソレイユ
（ソレイユとシエナが【プレイヤー】の姿がジェレニス坂の遠くに消えるまで見送る。）
シエナ
勅書……お姉様は冒険者さんに何か頼みたいことがあるんでしょうか？
ソレイユ
よくわかりませんが、おそらく大切なことなのでしょう。
シエナ
でも、どう考えても普通のお願いではないですよね？
ソレイユ
きっとそうでなのでしょうけれど……大丈夫ですわ。【プレイヤー】様が解決してくださるはずですよ。
ソレイユ
ではシエナ、整理を再開しましょうか？
やることはまだまだたくさんありますわ。