シナリオクエスト

帰り道

シエナ
先輩!先輩!!
冒険者さんが帰ってきました!
ソレイユ
本当なの?
【プレイヤー】様…【プレイヤー】様!!
お怪我はありませんか?
(シエナとソレイユが心配しながら駆け寄ってくる。)
【プレイヤー】
私は大丈夫です。魔界のオーラの影響を受けてしまった生徒達も、学園も、すっかり元通りなようですね。
【プレイヤー】
それより…クロリス先生は大丈夫ですか?
シエナ
クロリス先生は大丈夫です。先生と融合したウィンディシードも無事に元の場所に戻りました。
シエナ
大丈夫そうではありましたが、それでも体の状態を確認する必要があったので、ゼフィロス先生と一緒に帝都に向かいました。
【プレイヤー】
待ってください…もう準備して向かったんですか?
元の姿に戻ってそんなに時間も経ってないのに。
シエナ
いえ、もう二日も前のことです。
シエナ
先生は戻ってきたのに、冒険者さんが戻ってこないので、私と先輩が探していたんですよ。
シエナ
クロリス先生はあの人なら大丈夫、とは言っていましたが、良かった…本当に良かったです。
結構、心配していたんですよ。
【プレイヤー】
そんな…二日も経っているだなんて……。
ソレイユ
【プレイヤー】様に魔界のオーラが入り込もうとしていたのかもしれません。
【プレイヤー】
え……。
ソレイユ
あくまで推測ですが…融合の解けたウィンディシードが、【プレイヤー】様を魔界のオーラから保護したとすれば、あり得ますわ。
ソレイユ
【プレイヤー】様は、今までウィンディシードの保護を受けていたことに気付いていなかったのでしょう。
【プレイヤー】
そういえば…全然辛さを感じませんでした。
クロリス先生と戦う時は死にそうだったのに……。
【プレイヤー】
(これが、ウィンディシードの能力なのか……?)
ソレイユ
それよりも、お礼がまだでしたわ。【プレイヤー】様、本当にありがとうございます。二度とこんなことが起きないよう、徹底して備える必要がありそうですわ。
シエナ
私達が自惚れていたのかもしれません。
魔法学園が簡単にこんな状態になるなんて……。
ソレイユ
シエナ、あまり心配しなくて大丈夫ですよ。
わたくしも方法を探してみますから。
シエナ
はい、先輩!
【プレイヤー】
あの…シエナ、ソレイユ。
私はそろそろ帰ろうと思います。少し休みたくて…。
ソレイユ
あら、もうお帰りですか?
【プレイヤー】
タルタロスという場所の主に「しばらくここで休んでいろ」と言われていたんです。もし私がいないと気づかれたら、一体どうなることか……。
【プレイヤー】
ジェイドのところに寄って、状況だけ説明してすぐ帰ろうと思います。
ソレイユ
そうなのですね…次はいつになるのかわかりませんが、今度はふっくらギルドの美味しいデザートでおもてなしいたしますわ。
ソレイユ
それと…今度、時間がありましたらまたここにいらしていただけませんか?
ちょっとお話しておきたいことがあるんです。
【プレイヤー】
はい、わかりました。
シエナ
あの、冒険者さん…改めて学園祭の招待状を送りますから、また来てくださいませんか?
【プレイヤー】
もちろん。
次は、ゆっくりと学園祭を楽しめるよう、お願いしますね。
シエナ
ふふっ、そこはお任せください!
では、お気を付けて。
【プレイヤー】
はい、ではまた。
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(あの不吉な気配…気のせいだといいんだけど…修練をしているイリスの本体にも、時間を作って早く会いに行かなきゃ。)