シナリオクエスト

学園祭の終わり

ソレイユ
おかえりなさい、【プレイヤー】様。
【プレイヤー】
(ジェイドから預かったインペリアルゲートの部品をソレイユに渡す。)
ソレイユ
これがあの部品…ジェイドがインペリアルゲートを作ると話した時、人々はみんな半信半疑でしたわ。
ソレイユ
それでも彼はやり遂げました。
…なんだか急に昔のことを思い出してしまいました。
ソレイユ
……。
シエナ
先輩、これなら魔界のオーラをある程度浄化できそうです。
ソレイユ
ええ、すぐに部品を解体しますわ。
ソレイユ
(ソレイユの手から流れて来たオーラが部品を解体し始める。しばらくすると、とその中から高貴な光が宿った魔力宝石が姿を現した。)
【プレイヤー】
すごい…綺麗な宝石ですね。
シエナ
冒険者さん、これで学園の本館に入ることができます。
【プレイヤー】
クロリス先生も、倒せば元の姿に戻るんですよね?
ソレイユ
ええ…ですが、ゼフィロス先生とは融合した物が違いますので、細心の注意を払う必要があります。
ソレイユ
先ほどシエナには話しましたが、わたくし達の学園には神達の遺物があります。
ベルパ図書館が保管していたように。
ソレイユ
それは「ウィンディシード」。
ソレイユ
大地に命の力を吹き込む手助けをする古代神達の遺物、アーティファクトです。風のように飛び、大地を芽吹かせるそうです。
ソレイユ
実際のところどのような効果をもたらすのかはわかりませんが…強力な魔力を持っています。
【プレイヤー】
ウィンディシード……。
【プレイヤー】
(あれ…?
なんだか聞いたことがある気がするんだけど……。)
シエナ
生徒達が危険にさらされないよう、先生が捕まえているはずです。
ソレイユ
魔界のオーラ以外にも、学園中に奇妙な力が溢れています。
【プレイヤー】様もおわかりになりますよね?
【プレイヤー】
そうですね……。
シエナ
クロリス先生の力とウィンディシードの力が合って共鳴しているためです。先生の魔力をウィンディシードが暴走させているのかもしれません……。
【プレイヤー】
これが…クロリス学園長の力。
シエナ
初代女帝も認めた「天才魔法使いクロリス」。先生はある事件をきっかけに、魔法庁からこの学園に来ました。…あ、話し込んでいる場合じゃありませんね。
シエナ
この状態が続いたら何が起きるのかわかりません。
シエナ
冒険者さん、もう一度お願いします。
今、私達には冒険者さんの力が必要です。
ソレイユ
わたくしとシエナが魔界のオーラを浄化しますので、クロリス先生をどうかお願いいたします。
【プレイヤー】
わかりました。
……うっ!?
ま、待って…。
【プレイヤー】
(謎の不吉な気配が体を通り抜ける。)
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(うっ……嫌だ……怖い。)
ソレイユ
【プレイヤー】様、どうされました?
【プレイヤー】
い、いいえ。
気のせいみたいです。
【プレイヤー】
(…この不吉な気配。神の木、ラピアで会ったあの男のものと似ている…)
【プレイヤー】
もう大丈夫です。
私はクロリス学園長の所に向かいます。
【プレイヤー】
(魔法学園の本館に向かう【プレイヤー】の足が速くなる。)
ソレイユ
……。
ソレイユ
もしかして【プレイヤー】様は、何か知っているのでしょうか…あの、シエナ…
シエナ
はい、先輩。どうしました?
ソレイユ
シエナのお姉様は、【プレイヤー】様にこういうことが起きることまで、全て知っていたのでしょうか?学園祭へ招待したのも……。
シエナ
うーん…そこまではわかりません。私もお姉様の全てを知ることはできないんです。
シエナ
それよりも、今は私と先輩が学園を守る必要があります。冒険者さんも頑張ってくれているはずですから…私達も頑張りましょう!
ソレイユ
ええ!
とにかく、今は集中しましょう!
シエナ
はい、先輩!