シナリオクエスト

ジェレニス坂への道

ジェイド
久しぶりですね、【プレイヤー】様。
【プレイヤー】
こんにちは、ジェイド。
ちょっとあなたの力を借りたくて。
ジェイド
その封筒の印章は……そうか、もう学園祭のシーズンなんですね。
【プレイヤー】
さすが、すぐわかるんですね。
ジェイド
その印章は母校のものですからね。
中身は見ていないんですか?
【プレイヤー】
ジェイドに見てもらおうと思って。
開けてみますね…どれどれ……。
【プレイヤー】
(封を開けて中の内容を確認する。)
【プレイヤー】
『神の使い、【プレイヤー】様!
あなたを魔法学園ジェレニスの学園祭「ダフネ」に招待します。』
【プレイヤー】
―魔法学園ジェレニス生徒会
【プレイヤー】
…と書いてありますね。
でも、地図が入っていないや…どうやって行けばいいんだ?
ジェイド
そうか…帝国以外の方は滅多に招待しないから、地図を入れ忘れたのでしょう。
帝国では、学園を知らないものはいない位有名ですから。
ジェイド
後輩達の配慮が行き届いていなかったようです。
代わって謝罪します。
【プレイヤー】
大丈夫ですよ、気にしないでください。
それより魔法学園ジェレニスへの行き方を教えてもらえますか?
ジェイド
ええ、喜んで。
ジェイド
学園は、エルアノール平原の西部から北西部に真っ直ぐ行くと見える、「ジェレニス坂」にあります。
ジェイド
それも坂の端の方、最も急な場所に校舎があります。
なんでも帝国初代皇帝が「やっぱり学校は坂道の上になくっちゃ」と言っていたようで…。
ジェイド
ですが、現在、ギルド連合がある南部地域からは通行できません。
コボルトが冒険者を襲う事件が増え、通路を閉鎖することになったのです……。
【プレイヤー】
閉鎖って……では、どうやって行けばいいんですか?
ジェイド
安全に学園へたどり着けるよう、虚空海の内側にポータルを作りました。そこからジェレニス坂へ行くことができます。
【プレイヤー】
さすが……無限回廊の魔法使いはすごいですね。
ジェイド
とんでもない。
私達の魔法が皆さんの役に立てば本望ですから。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
ところで、ジェイドは今回の学園祭には行かないんですか?
ジェイド
私は……招待されていないので……。
ジェイド
(ジェイドが落ち込んでいる。)
【プレイヤー】
(不憫なジェイドの肩にそっと手を置いた)
ジェイド
…大丈夫ですよ、学園祭の招待基準は毎回違うんです。
卒業生というだけでは招待されないんですよ。
ジェイド
2年前は招待されたんです…とても楽しい時間でした…はぁ……。
ジェイド
そういえば今回の学園祭ですが、陛下も招待されていないと聞きました。
【プレイヤー】
えっ!
シルバリア帝国の陛下まで行けないなんて…本当に基準がわかりませんね。
ジェイド
ふふ、そうなんです。
【プレイヤー】様はせっかく招待状が来たんですから、どうか私達の母校の学園祭を楽しんでください。
ジェイド
あ、今度お時間がある際にぜひまたいらしてください。
急ぎの件ではありませんので、ゆっくりで大丈夫です。
【プレイヤー】
はい、わかりました。
ありがとうございます、ジェイド。
【プレイヤー】
(それじゃあ……ジェレニス坂に行ってみようかな?)