シナリオクエスト

エピローグ~幻影の大地~

(誰もいない空間…一人きりのサイアムが、誰かの気配を感じる。)
サイアム
誰ですか?
サイアム
……。
サイアム
…カズノ、久しぶりですね。
カズノ
……。
サイアム
君は口数が少ないですから、私から質問させてください。君の他に誰かいますね?
ジェリル
カズノのおすすめで来てみたら期待以上だよ、魔法使いさん。気配を隠してたのによく気づいたね?
カズノ
サイアム……。
カズノ
……。
カズノ
この者に君の力が必要だ。
ジェリル
そうなんだ、他の世界から来た魔法使いさん。俺とカズノは知りたいことがあるんだ。質問に答えてくれれば何もしないよ。
ジェリル
約束しよう。俺は野蛮な獣じゃないからね。危害は加えない。
サイアム
あなたは確かに違う感じがしますね。…ですがあなたが言った約束…何かの契約みたいなものですか?
ジェリル
似てるようで違う。欲しいならいくらでも提供できるよ。誰を選んで、どんな方法を取るのかによって違うけどね。
カズノ
……。
サイアム
わかりました。では君たちが知りたい他の世界の話をしましょう。
ジェリル
いいね!魔法使いさんはさすが違うじゃないか。もうわかっていたんだな。では「ア※※※エル」について話してくれ!
サイアム
久しぶりに聞く星の名前ですね。
私の……。
サイアム
……。
サイアム
アズラエル…「神の天使が選んだ星」という意味です。はっ、カズノ…もうお帰りですか?
カズノ
俺は用が済んだから帰るぞ。
君に用がある者を連れてきただけだから。
カズノ
……。
カズノ
帰る前に一つだけ聞いていいか?
あの時の選択……。
サイアム
私は後悔していません。
君がそうだったように……。
カズノ
……。
ジェリル
カズノ、じゃあね。
俺はこの人にあの星の話をもっと聞きたいから。
ジェリル
蛇を探すまでは死ぬなよ。あのカップルもまた会うんだろ?まだやることがたくさんあるんだ、体には気をつけてもらわないと。
カズノ
余計な……じゃあな。
(カズノが消えて長い時間サイアムとジェリルが話をする。ジェリルが満足気な顔になる。)
ジェリル
ありがとう。おかげで役に立ったよ。この件が終わったら「エトワール」はみんなが望んでいる方向に変わって行くだろう。
サイアム
どういうことでしょうか。
ジェリル
少なくとも今よりはマシってことだ。おっと、今度は俺に聞きたいことがあるみたいだな。何が聞きたいんだ?
サイアム
あの者も…アガシュラですか?
ジェリル
運命のせいで仕方なく本物になった…俺が知っていたあいつのようにな。
ジェリル
……。