シナリオクエスト

疑問(6)

サイアム
お疲れ様です。ではこのものに宿った記憶を出してみます。
【プレイヤー】
はい、では私は待っています。
サイアム
(サイアムが頷き、魔法使いの道具を持って集中する。サイアムが少しずつ険しい顔になる。)
サイアム
…………ふむ。
サイアム
どうやらエレナの仮説が正しいようです。
【プレイヤー】
え?
サイアム
道具に宿った記憶は正直なものです。特に強い力を持つ者の道具は、必然的に所有者を覚えています。
サイアム
この道具は自分の主人が偽善者だと言っています。ある者の力を貸りて正義を求めた者たちを犠牲にし…英雄になったと。
【プレイヤー】
それがどうやってわかるのですか……?
サイアム
この道具にそのまま残っています。魔法使いに力を渡した者は、私と似ているのですが、少し違うようです。
サイアム
違う世界から来て、時間と空間を越えた。そのくらい強い力を持つ存在……。
【プレイヤー】
(サイアムの話と共に誰かの姿が浮かぶ。この前、神の木ラピアで出会った……。)
【プレイヤー】
……。
サイアム
何かを恐れているようですね。
大丈夫です、私に話してみてください。
【プレイヤー】
でしたら……。
【プレイヤー】
(サイアムにアドリカであったことを話す。)
サイアム
……。
サイアム
女神様…他の世界の存在がこの世界を脅かしているのは知っていましたが、それが直に現れるとは……。
サイアム
ふぅ。私の力が必要ならいつでも来てください。喜んで力をお分けしますので。
【プレイヤー】
ありがとうございます、サイアム……。
サイアム
そして…コーラルシティの歴史学者には、このことは話さないでください。簡潔に……さっき話した仮説の方を伝えてください。
【プレイヤー】
はい…ありがとうございます、サイアム。私はサイアムがこの空間から出られる方法を探してみます。
サイアム
話だけでもありがたいです。イリスくんにもよろしく伝えてください。そして十分は休息を取ってください。それにお気をつけて。

エレナ
おかえりなさい。
【プレイヤー】
はい……。
エレナ
顔色があまりよくありません、何かありましたか?
【プレイヤー】
いえ…特に何も。
【プレイヤー】
……。
エレナ
(…嘘をついているみたいね。でも、大したことではなさそう。)
エレナ
思い浮かんだ方には会えましたか?
私の愛する人。
【プレイヤー】
冗談はやめてください…知り合いの魔法使いです。エレナが見つけた事実についてアドバイスをしてくれそうな……。
【プレイヤー】
それでその魔法使いがどんな話をしてくれたのかと言いますと…逆に考えてみてはどうか、と。
【プレイヤー】
アトランティスの技術が古代のものを基にして作られたとしたら……
エレナ
ふーん……。
エレナ
古代には遺伝子を変異させる技術はありませんでした。神の力で変化した、と言われると違ってきますけど……。
エレナ
もしかして、時間や空間を越えられる存在がいるんでしょうか?神ですらそれはできないと認識してますが……。
【プレイヤー】
(エレナは何かわかっているかもしれない。賢い人だから。それでも言うことはできない。)
エレナ
確かに、古代では信じられないことが頻繁に起きていましたから。
エレナ
冒険者さん、ごめんなさい。本来私の仕事なのに冒険者さんに頼って簡単に解決しようとしちゃいました。そして、ありがとうございます。
【プレイヤー】
とんでもないです。私もあの方に会ったついでにいろいろ聞いちゃいましたから。おかげで役に立ちました。
エレナ
それならよかった。
ではお気をつけてお帰りください。
【プレイヤー】
では、元気で。
【プレイヤー】
(タルタロスに戻ろう……。)
エレナ
……。
エレナ
(確実に何かを隠している…何かしら?確かにコーラルシティの他にも異常現象が起きている場所があったわよね……)
エレナ
(山と砂漠と聞いたけど……少しだけ、調べてみようかしら?)