サイアム
お疲れ様です。ではこのものに宿った記憶を出してみます。
サイアム
(サイアムが頷き、魔法使いの道具を持って集中する。サイアムが少しずつ険しい顔になる。)
サイアム
道具に宿った記憶は正直なものです。特に強い力を持つ者の道具は、必然的に所有者を覚えています。
サイアム
この道具は自分の主人が偽善者だと言っています。ある者の力を貸りて正義を求めた者たちを犠牲にし…英雄になったと。
【プレイヤー】
それがどうやってわかるのですか……?
サイアム
この道具にそのまま残っています。魔法使いに力を渡した者は、私と似ているのですが、少し違うようです。
サイアム
違う世界から来て、時間と空間を越えた。そのくらい強い力を持つ存在……。
【プレイヤー】
(サイアムの話と共に誰かの姿が浮かぶ。この前、神の木ラピアで出会った……。)
サイアム
何かを恐れているようですね。
大丈夫です、私に話してみてください。
【プレイヤー】
(サイアムにアドリカであったことを話す。)
サイアム
女神様…他の世界の存在がこの世界を脅かしているのは知っていましたが、それが直に現れるとは……。
サイアム
ふぅ。私の力が必要ならいつでも来てください。喜んで力をお分けしますので。
【プレイヤー】
ありがとうございます、サイアム……。
サイアム
そして…コーラルシティの歴史学者には、このことは話さないでください。簡潔に……さっき話した仮説の方を伝えてください。
【プレイヤー】
はい…ありがとうございます、サイアム。私はサイアムがこの空間から出られる方法を探してみます。
サイアム
話だけでもありがたいです。イリスくんにもよろしく伝えてください。そして十分は休息を取ってください。それにお気をつけて。