シナリオクエスト

時を待つ遺物(6)

ニネット
お疲れ様でした。
リズ
本をこちらに。
すぐに浄化を行います……。
【プレイヤー】
はい、これです。
ニネット
少々お待ちください。
リズ
(リズが本を開き、目を閉じて低い声で呪文を唱える。そうすると、リズの背中から出てきた魔法陣から光が現れて消える。)
リズ
終わりました……。
【プレイヤー】
さすがリズとニネットは早いですね。
リズ
迅速配達…いや、迅速正確ですから。
ニネット
早く読んでみてください。どんな遺物が冒険者さんを待っているのか気になります。
読む瞬間、冒険者さんの頭をよぎる何かがあると思います。
【プレイヤー】
では読んでみますね。
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(本を読む間、見たことない遺物の記憶が頭の中に流れて来る。)
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(風の中で激しく揺れる…種?)
【プレイヤー】
風と……種?
風の種、ってこと?
リズ
ニネット…冒険者さんの言葉で思い浮かぶものはない……?
ニネット
ふむ。風の種、ウィンディシード…本で読んだ記憶があるかも……。
【プレイヤー】
ウィンディシード?それはなんですか?
リズ
…恐らく、それが次の遺物かもしれません。
…それがどこにあるのか、それがどんな役割をするのか…私たちはよくわかりませんが。
ニネット
神託でも受けたらわかるかもしれませんね。
リズ
きっと、時が訪れれば出会えるのでしょう……。
【プレイヤー】
時が…ですか。
そういえば、どこかで風が吹いてるみたいですけど……。
ニネット
風…もしかしたら遺物が冒険者さんを呼んでいるかもしれませんね。風を感じる方向に向かってみてください。何かわかるかもしれません。
【プレイヤー】
そうします。
リズ、そしてニネット。ありがとうございます。
ニネット
お疲れ様でした。またお会いしましょう。
リズ
お気をつけて……。
【プレイヤー】
……さて。
どこに行けばいいんだ……?
【プレイヤー】
(どこかで風が吹いて来る。虚空海の中に引っ張られる感じがする。)
【プレイヤー】
…あそこか?

(【プレイヤー】の足が止まった場所で風の流れも止まった。)
【プレイヤー】
ここか…?風の流れがここで止まった。
【プレイヤー】
どこかに繋がっているみたいだ。
どこに向かう道なんだろう……?
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
ジェレニス坂……。
魔法学園ジェレニスに向かう道?
【プレイヤー】
この前ジュビルが話していた場所かな?
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
妙な気分だな。
【プレイヤー】
今行くのはまずいか?
まずはガイスに話してみよう。

ガイス
…君か。君がこの世界に来るたび、改めて驚かされるよ。
短い時間で相当苦労したようだな。
【プレイヤー】
はい、まぁ…それなりに。
ガイス
それで、遺物はわかったのか?
【プレイヤー】
風の中で激しく揺れる種を見ました。ベルパ図書館の司書達は「ウィンディシード」と呼んでいました。
ギアス
私も「ウィンディシード」という名前を聞いたことがある。だが、それがどこに使われるのか、どんな姿なのかはわからない。
ガイス
精霊王でも、外の世界についてはあまりわからないんだ。
【プレイヤー】
どこかで風が吹いて私を引っ張るような感じがしました。まだ先を急がないほうがいいんでしょうか?
ガイス
ああ。君は待っていてくれ。それより、風が君を連れて行った場所の名前は?
【プレイヤー】
ジェレニス坂、ジェレニス魔法学園に向かう道です。
ガイス
ジェレニスか…偉大なる魔法使いの名前だ。
ガイス
君が遺物の力を感じているなら、時が来れば出会えるだろう。だが、危険な目にあう可能性もある。気をつけてくれ。
【プレイヤー】
はい、わかりました。ではガイス、またお会いしましょう。