シナリオクエスト

記憶の欠片(5)

シムルグ
ようこそ。特別な星がここに来ている気配はしていたが、あなただったとは。
【プレイヤー】
イーストランドのアドリカから、アドキーナ様から託された伝言を伝えに来ました。
【プレイヤー】
(幻影の大地、アドリカであったことを神官シムルグに話す。)
シムルグ
女神ガイア様が目覚めたのですね。様々なことが起きて大変な中、ここまで来てくれたことに感謝いたします。
シムルグ
今度アドキーナ様に会ったら、我々は元気だと伝えてください。
【プレイヤー】
わかりました。
シムルグ
あ、そうだ。先輩に渡すものがありました…本来はミールに頼むつもりだったのですが。
シムルグ
ですが、あの子が急にイリス様の事で、少し遅れていまして……。
シムルグ
ゼナディアでしか育たない植物をアドリカでも育てるため、たくさん集めておいたのですが……。
シムルグ
少し問題がありまして……。
【プレイヤー】
どういう問題ですか?
シムルグ
集めておいたのを、どこに置いたのか忘れてしまったんです。
シムルグ
…物忘れがひどくて。
【プレイヤー】
……私に探してほしいんですよね?
シムルグ
いえ、探すより、採集しなおす方が早そうです。
シムルグ
浄化草と月光花を採集して、アドキーナ様に持って行ってください。きっとあの草がアドキーナ様がいる場所を浄化するのに役立つでしょう。
【プレイヤー】
わかりました。
それはどの辺りに生えていますか?
シムルグ
地上庭園の中央地域に身を隠すように生えています。君にはよく見えるはずだから採集して先輩に渡してください。
【プレイヤー】
はい、ではまた。
シムルグ
そして、失った記憶も取り戻せますように。
【プレイヤー】
…!
……ありがとうございます。

アドキーナ
おや?君はゼナディアからすぐ他の場所に行ったと思っていたんだが。
わざわざこんなところまで、どうしたんだ?
【プレイヤー】
あ、神官達に頼まれて、植物を持って来たんです。
【プレイヤー】
(アドキーナに採集した浄化草と月光花を渡す。)
アドキーナ
懐かしいな。
俺の故郷、ゼナディアの匂いだ……。
アドキーナ
……。
アドキーナ
思いがけないプレゼントを貰ってしまったな。
ありがとう。
アドキーナ
(アドキーナは少しだけ感傷的になっているようだ。)
アドキーナ
……。
【プレイヤー】
本来はミールにお願いするはずだったようです。ですが、急にイリスの事で遅れたみたいで……。
【プレイヤー】
私が代わりに持って来ました。
アドキーナ
ああ、あの子が…心が綺麗な子だ。
一度お礼をしないと。ということは……食べ物も用意しないといかんな。
アドキーナ
(アドキーナの顔が急に暗くなった。どうやら食べ物を用意するのが負担のようだ。しばらくすると、彼の表情が元に戻る。)
アドキーナ
この植物達が育つと思うと気分がいい。聖なる地で育ったこの植物が、この地を浄化してくれるだろう。
アドキーナ
女神ガイア様もお喜びになる。
アドキーナ
今回も君には世話になったな。
この恩をどう返せばいいものか……。
アドキーナ
だが、君の顔色を見ると…ゼナディアで何か起きたようだな。
俺に話してごらん。
【プレイヤー】
それがですね……。
【プレイヤー】
(アドキーナにオルカ海辺であったことを話す。)
アドキーナ
……。
アドキーナ
君、今なんと言った?
女神セレス様の幻影を見たのか?
アドキーナ
女神セレス様は残っている力を全てイリス様に伝えたはず。イリス様の意思でなければ、女神セレス様の姿は見ることができないはずだ。
アドキーナ
それでも幻影として君の前に現れたということは、確かな「理由」があるんだろう。
アドキーナ
どうやらその理由が君の「記憶」と繋がるようだな。
とにかく、君の表情が少しよくなったようで安心したよ。
【プレイヤー】
……。
アドキーナ
女神イリス様が完全な世界神となったら全てが解決するだろう。女神様も今は努力されているだろうから……。
【プレイヤー】
今は待つべきですね。
待っていたらどこかで答えが出るかもしれません。
【プレイヤー】
では私は帰ります、アドキーナ様。
そして、幻影の大地がさらに美しくなることを祈っています。
アドキーナ
ありがとう。
いつか女神ガイア様が満足してくれるといいのだが。
アドキーナ
……もうこの竜の谷を簡単に抜けられるようになるとは。
やはり素晴らしい人物だ。
アドキーナ
……。
アドキーナ
女神イリス様。
彼に隠していることがあるようですが、あなたは一体何を……