シナリオクエスト

記憶を失った少女

???
……。
???
(大きな杖を持つ女性から、微細だが強い力を感じる。女性が露骨に不快そうな視線を向けてくる。)
【プレイヤー】
あの…?メディア様ですよね?
メディア
ええ、私がカーリー族のメディアです。
外界の者がここまで来たのは久しぶりですね。
【プレイヤー】
なら話が早いですね。私がここに来た理由は……。
メディア
幻影の大地の状態が悪くなったということは……デイモス教団の兵士が集まって来たのですね。
メディア
私たちはいつものように静かに息を殺し、彼らが離れるのを待つのみです。
メディア
……。
メディア
お帰り下さい。
我々はあなたを受け入れません。
メディア
いくら女神のお情けをいただいているとしても、あなたにできることはありません。私の力を与えたとしても、あの方の役に立つかもわかりません。
【プレイヤー】
あの、何も話していないのですが……どこまでご存じですか?
メディア
あなたから、シャイニックのオーラが感じられます。
死ぬことのできない不吉な呪いの所有者の力が……。
メディア
もちろん、シャイニックが私のためにあなたを寄越したことは知っています。ですが、外界の者の意思を受け入れることはできません。
メディア
!!
あなた…それよりも大切な話があるのではないですか?
【プレイヤー】
どういうことですか?
メディア
今日がまさか……もしや幻影の大地、アドリカを彷徨う者に出会いましたか?
【プレイヤー】
はい、道に迷っている少女がいたのでタルタロスへの道を教えました。
メディア
あの方…いや、あの者は幻影の大地を抜け出せないかもしれません。
【プレイヤー】
どういうことですか?
メディア
デイモス教団の兵士達が幻獣狩りを続けるうちに、大地は自分をコントロールできなくなってしまいました。
メディア
幻獣達や幻影の植物達が、外界の者を地と命を脅かす存在として認識し始めたのです。
メディア
彼らは脅威から身を守るため、その存在の力を吸収しました。吸収された力には彼らの記憶も含まれていました。
メディア
永遠に幻影の大地の中で彷徨って死を迎えるように。そうやって命を落とした外界の者は地に還り、幻獣と幻影植物の養分になります。
【プレイヤー】
あ、危ないじゃないですか!ところで私はなぜここに来れたんですか?きっと私もそうなるべきだったはずですが…
メディア
女神の使者ですから、逃れることができたのでしょう…こうしている場合ではありません。今すぐ「あの方」の状態を確認してください。
メディア
もしそのままでしたら「竜の谷」に行ってアドキーナ様に助けを求めてください。あの方も困っているかもしれませんが……。
メディア
向かいながら幻影の大地を汚している存在を片付けてください。急いでください。
【プレイヤー】
はい、ではすぐ向かいます。
メディア
……。