シナリオクエスト

カーリー訪問(3)

メリーメル
…せっかく便利なものを作っても、この村には使ってくれる人がいないんだから。
はぁ、ノエルいればこの価値をわかってくれるのにな……。
【プレイヤー】
これは何ですか?
へぇ…村の入り口にいた人が言った通り、本当に器用ですね。
メリーメル
これは鳥に自動で餌を与える給餌マシーンです!
便利なのになかなか使われないんですよね。…ところであなたは…ヒャッ!?
メリーメル
きゃあああ!え、?!
よ、余所者だ!!えぇぇ!?
【プレイヤー】
……。
【プレイヤー】
(これはどういう反応なんだろう…?)
メリーメル
はっ!ダメダメ!
いくらなんでも、この態度は失礼だよね……。
メリーメル
どうしましたか?よ・そ・も・の!
【プレイヤー】
…タルタロスのシャイニック様に伝言を頼まれたんです。メディア様はどこにいますか?
メリーメル
余所者に言わなければならない理由でもありますか?
【プレイヤー】
そういうわけではないですけど……。
【プレイヤー】
よかったら、これでも差し上げましょうか?嫌なら仕方ありませんが……。
メリーメル
もしかして、村の外のものですか!?
【プレイヤー】
(ポケットを探して出て来たルーメン産ビーフージャーキーを一つメリーメルに渡す。)
メリーメル
はっ、これは…?!これ…!
メリーメル
聞いたことがあります。
外の世界には、本当においしいビーフージャーキーがあるって!
メリーメル
こ、こんなに美味しいものだなんて…(うるっ)
【プレイヤー】
あっ。それ食べるやつじゃないんだけど…もう遅いか。
メリーメル
(メリーメルには聞こえてないようだ。)
【プレイヤー】
はあ…よかったらもう少しあげますよ。
メリーメル
モグモグ……。
……エヘンッ。誠意を見せてくださっのだから仕方ありませんね。
メリーメル
メディア様は一番奥にある大きな木の前にいます。変な奴らが現れて少し神経質になっているようですが。
【プレイヤー】
もしかして…デイモス教団ですか?
メリーメル
そうです。奴らは私たちを攻撃してきます。特別な力があるって…その力で何をするのかはわかりませんが、たくさんの犠牲者が出ました……。
メリーメル
……。
【プレイヤー】
余所者を嫌うのは、デイモス教団のせいですね。
【プレイヤー】
でも、私にもあまり好意的ではないような……。
メリーメル
わかっていませんね。
私たちは普通の人間達とは姿が違います。その理由だけでとても苦しんだのです。
メリーメル
私たちも人間です。でも、余所者達はそれを認めないんです。
メリーメル
この姿を気にしない人間もいるかもしれません。
でも、普通と違うことを認めない人間たちが多いんです。
メリーメル
私たちは見た目が少し違うだけなのに、差別されて辛かったんです。それがデイモス教団だけじゃなくても……。
【プレイヤー】
そうだったんですね…怖がらせてごめんなさい。
メリーメル
いいんです。わかってもらえれば……。
メリーメル
それを心配して、メディア様は一族が外に出るのを禁じているのかもしれません。
メリーメル
そういえばタルタロスから来たと言いましたよね?ノエ……な、何でもありません。さぁ、メディア様の所へ行ってきてください。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
…今度来るとき、また村の外のものを持って来ますね。
メリーメル
び、ビーフージャーキーでお願いします!