シャイニック
宝石の木の森は簡単には立ち入れない場所…お主、なかなかやるのう。
シャイニック
どれ…ほう、今も玲瓏と輝いていて美しいものじゃ。
シャイニック
…あの時、もしワシの行動がほんの少しでも遅れておったら、光の涙に関する手がかりはみつからないままであったろうの。
シャイニック
ジスカドが超人になった時、古代龍グルアートを斬ってしまったのよ。人間に害となる存在の討伐という名目であったか…
シャイニック
ふむ。こういう話は本人に直接聞いた方が良いじゃろう。
【プレイヤー】
(何だか私が知らない話があるみたいだな。)
シャイニック
この光の涙だがな、特別なものだから浄化が必要なのじゃ。さもないと大変なことになるからの…少し待っておれ。
シャイニック
(シャイニックが光の涙を手に握って目を瞑る。…しばらくすると、手の中にあった宝石がシャイニックの魔力と共鳴して揺れ始めた。)
シャイニック
何をしておる、飲むんじゃよ。聞こえなかったのか?ほれ、早う。
メルビック
冒険者様、さすがにそのまま飲み込むと大変なことになりますよ。こちらに水をご用意しました。
【プレイヤー】
ま、待って。メルビック?いったい、どこから現れたんですか?!
シャイニック
(シャイニックの指示が下された瞬間、後ろに回り込んでいたメルビックが【プレイヤー】を羽交い絞めにした。)
【プレイヤー】
ま、待って。メルビック…な、なんですか?うっ、なんだこの物凄い力は…あ、あなた、何者?
メルビック
嫌だなあ、私は普通の執事ですよ。ふふ。
シャイニック
ほれ、あーん、するのじゃ。せっかくワシが飲み込みやすく浄化してやったのに。…飲まないとタダじゃおかぬぞ。
【プレイヤー】
わ、わかりました。飲みます。…んぐっ、まずひとつ。
【プレイヤー】
(光の涙が口の中に入る。…意外ともちもちした触感で、独特な香りが口の中に広がり、後口は爽やか…え?うまい。)
【プレイヤー】
うーん、これはまるで香りの宝石ば……あ、感想を言ってる場合ではないですよね。もうひとつ飲まなきゃ。ごくん。
【プレイヤー】
…うう、飲んだとたん、物凄い頭痛が…!
【プレイヤー】
(頭がぼんやりするする…あ、もとに戻ってきた。)
シャイニック
ほう、ちょっとの頭痛で済んだのか。よかったのう…ワシの時とは大違いじゃ。
シャイニック
失っていた記憶の大きさの分だけ、苦痛も激しかったということかの。お主が失くした記憶はあまり大きなものではなかったのじゃろう。しかし、決して些細な記憶だったということではないぞ。
シャイニック
…人為的に失った記憶は重要なものが多いものじゃ。
シャイニック
さあ、あとは記憶が戻るのを待つだけじゃ。ワシがしてやれるのはここまで。これ以降は他の超人の力でも借りるが良い。
【プレイヤー】
あ、そういうことなのですね。ありがとうございます、シャイニック様。
シャイニック
ふん、ここ最近の礼を返しただけよ。女神の使者としてお主がどこまで行くのかも見たいしのう。
メルビック
【プレイヤー】、シャイニック様がこんなに楽しそうに…ああ、いつぶりでしょう!
シャイニック
メルビック、やめるのじゃ。…恥ずかしい。
【プレイヤー】
では私は宿で少し休みます。何かあったらまた呼んでください。
シャイニック
分かった。面白い記憶を思い出せるといいのう。
【プレイヤー】
(あんまり期待しないでください…)