シナリオクエスト

記憶の手掛かり(3)

サイアム
偉大な魔法使いと呼ばれていた魔法使い…この道具には邪念のオーラを感じます…ああ、しかし、そこまで危険はないのでそんなに離れなくても大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
あ、はい。ではもう少し近くに…
サイアム
ですが、この道具はあなたの虚しさを満たすためには相性が合わなかったようですね。それでも成果がないわけではありません。短いですがこの道具の持つ記憶を見ることができました。
サイアム
この道具を持っていた魔法使いと、縁のある少女…その少女は記憶を失くしたことがありますが、幸い取り戻すことができたようです。
【プレイヤー】
(この道具を持っていた魔法使いと縁のある少女…)
サイアム
その少女からその方法を聞いてみてください。あなたもうまくいけば記憶を取り戻せるかもしれません。
【プレイヤー】
あ、ありがとうございます!とても役に立ちました。
【プレイヤー】
(一人心当たりがあるな…)
サイアム
そしていつでもいいので、精霊様に感謝を、イリス・リヴィエールにはよろしくと伝えてください。
【プレイヤー】
はい、わかりました。いや、イリスなら今、直接挨拶ができるかもしれません。
【プレイヤー】
(イリス、イリス。もし聞いているのなら声を聞かせて。)
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
反応がありませんね。
サイアム
大丈夫です。きっとここまでメッセージを伝えるのにはかなり時間がかかるのでしょう。
【プレイヤー】
それでも…
サイアム
彼女なら立派で完璧な女神になれるはずですから…会えて嬉しかったです。あなたにもいいことがありますように。
【プレイヤー】
サイアム、また会いましょう。では…
サイアム
(【プレイヤー】が姿を消すと、サイアムが魔法使いの道具を破壊しようと手に取る。)
サイアム
…はて?この道具には他者の記憶が残っているようだな…珍しい。
サイアム
…。
サイアム
この記憶は…ある運命に導かれてこの世界を訪れた異世界の人物…
サイアム
私と似ている…もしかしたら同じ世界から来たのか…
サイアム
…。
サイアム
正義を掲げた者が、どうして悪に堕ちてしまったのか…