シナリオクエスト

山の精気(5)

アスマ
材料を持って来てくださいましたね。
アスマ
ありがとうございます。持ってきていただいて何ですが、実はこれは山の精気を取り戻す材料ではありません。
【プレイヤー】
ええ!…では何の材料ですか?
アスマ
まずは聞いてください。新たな材料を入手しても、冒険者様の影響を受けてまた使えなくなってしまうかもしれません。
アスマ
その変化を防ぐある種の薬を作ってみます。あまり時間はかかりませんから。
【プレイヤー】
はい。
アスマ
(中に入ったアスマが薬を持って戻ってくる。)
【プレイヤー】
これ…飲んでおかしくなったりしませんよね?
アスマ
理論上は完璧ですのであまり心配しないでください。ふふっ。
【プレイヤー】
なかなかに不安ですけど…分かりました、飲んでみます。
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
あれ、美味しい。不思議だ…薬なのにお肉の味がするんですけど?
アスマ
よかったですね。副作用があれば、とんでもない味がしたはずですよ。
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
どういう…
アスマ
ふふ、気にしないでください。とにかく材料はまだまだ必要です。
【プレイヤー】
気に…してたらキリがないですね。…それで、必要は材料はなんですか?
アスマ
メリン島にある「とあるダンジョン」から精霊の魂を、アマルーン砂漠の安息の大広間から風の結晶を持って来てください。
【プレイヤー】
行く場所がたくさんありますね。
アスマ
冒険者様なら楽勝ですよ!材料が集まったら精霊のおじい様に渡してください。
【プレイヤー】
あ、あれっ!ラピデム様のこと…知っていたんですね?
アスマ
はい、ミールから聞いて知っていました。ミールはたまにここまでビーフジャーキーを買いに来るので、その時に。
アスマ
最近の騒動で頭を悩ませていると伺っていたので、少しでも力になれないかと、ちょうど私も調べているところだったのです。
【プレイヤー】
ありがとうございます。おかげさまで助かりました。
アスマ
とんでもない…冒険者様がやっていることは大陸と世界のための事ですもの!力を貸すのは当然のことですよ。
【プレイヤー】
ではまたお会いしましょう、アスマさん。
アスマ
はい、どうかお気を付けください。

ラピデム
ほほう…山の入り口から物凄いオーラを感じたが…誰かと思えば君だったのか。
【プレイヤー】
はい、ただいま帰りました!
ラピデム
役に立ちそうなものを持ってきてくれたようだね。わしの前に置いてくれるかい?
【プレイヤー】
はい。アドバイスを求めた人が、ラピデム様に持って行くように教えてくれました。
ラピデム
なんだって?わしを知る魔法使いがいるのかい?
【プレイヤー】
(ラピデムにミールがアスマに彼の話をしていた事を伝える。)
ラピデム
ミール、あの子はこの山の精気に関してわしが悩んでいたことを覚えていてくれたのだね。
ラピデム
今度あの子が来る時には、山の子供達に何か美味しい物を用意してもらわなくてはいけないな。
ラピデム
アドバイスをくれた魔法使いも素晴らしいじゃないか。人間よ、君は運にも人にも恵まれているな。大事にするんだよ。
【プレイヤー】
はい、肝に銘じておきます。
ラピデム
では、持ってきてもらったこいつらにわしの力を吹き込もう。
ラピデム
(どこからか吹いてきた風が、ラピデムの前にあった材料を細かく砕いて粉にする。)
ラピデム
(粉になった材料は風に乗り、ミルガンディア全域に広がっていった。)
【プレイヤー】
あれ…空気が綺麗になった気がします。
ラピデム
感謝するよ。女神様がわしにくださった本来の役割はこういうものだから。
ラピデム
これからもこの世界に何事も起きねばいいのだけれど…
ラピデム
…。
【プレイヤー】
私が…何も起こしませんよ!では私は残りの仕事を片付けます。
ラピデム
ああ。気を付けるんだよ。
ラピデム
…。
ラピデム
人間よ。君はまだ知らないかもしれないが、これからたくさんのことが君を待っているだろう。どうか気を付けて…