シナリオクエスト

ミルガンディアの正常化

ファルミラ
もう騎士達が動いていない…ということは…
【プレイヤー】
ファルミラ、ただいま!
ファルミラ
さすが【プレイヤー】…。全て倒したのね!
【プレイヤー】
はい、さすがに簡単ではありませんでした。しかし、これで解決した異常現象も3件目…
ファルミラ
ちょっ、ちょっと待って、そんなに?ってことは、その異常現象ってやつ、これからもずっと起きる可能性があるの?
【プレイヤー】
うーん、おそらく、しばらくは起き続けると思います。
ファルミラ
それってさ、もしかしてあなたがずっと探していた人と関係があるの?
【プレイヤー】
…イリス、ですか?えーっと、関係あると言えばありますが…イリスのせいではないんです。全てを話すことはできませんが…ごめんなさい。
ファルミラ
ふふ、わかったわ。きっと異常現象が起き続けてもあなたが解決してくれるだろうし、ね?
ファルミラ
でも私達傭兵団の仕事は横取りしないでね!…ふふ。
【プレイヤー】
そ、そこまでは手が回らないですし、大丈夫ですよ。
ファルミラ
さてっと、これから何をしようかしら。
カルロネ
ミルガンディア地域を綿密に調査する必要があるでしょう。…まだ何が起きるかわかりませんから。
ファルミラ
えぇー、嫌だなあ。疲れちゃったし、ちょっとだけ休みたい。
カルロネ
団長!真面目に聞いてください!
ファルミラ
冗談よ、冗談。でもまぁ、まずはべルキア王国軍の冥福を祈ろうよ。そうだ、そのためにはドルイド達を呼んでこないとね。
ファルミラ
あ、【プレイヤー】…。例の精霊にお礼を伝えてくれない?私も行きたいけど…彼らの領域を荒らしてしまうのも悪いしね。…そして、今回も本当にありがとう。
【プレイヤー】
いえいえ、とんでもない。…まぁ、上手く解決できてよかったです。
ファルミラ
あ、そういえば今思い出したんだけど、ちょっと頼みたいことがあるの!…急ぎの件ではないから時間がある時に来てくれ。
ファルミラ
簡単な案件だから。(にっこり)
【プレイヤー】
…。(知らんぷり)
【プレイヤー】
では私は戻ります。また会いましょう、ファルミラ。
ファルミラ
気を付けてね!…ふあぁ、やっと休めるわ。
カルロネ
挨拶でもしようとしたのに、もうお帰りになられたのですね。
ファルミラ
カルロネ、あのね…
カルロネ
はい、団長。どうされましたか。
ファルミラ
私達…お金がないから、やっぱり猫探しから片付けない?
カルロネ
う、…わかりました。ところで団長、この間帝国から入金があったようですが…?
ファルミラ
え?あれ?あははははは、私…何もしらないわ。そうそう…猫、探しにいこーっと。
カルロネ
もしかして…団長?…団長、待ってください!…はぁ。団長にも困ったものだ。

ラピデム
人間よ、片付いたのかい?
【プレイヤー】
はい、お借りしていた力はレトゥム国王を倒した瞬間、全て消えてしまったようです。
ラピデム
そうか。まぁ、よくやったなあ、人間よ。
【プレイヤー】
今回は、本当にお世話になりました。私はもう戻ります。まだやるべき事が残ってまして…
ラピデム
ふぉっふぉっ…たまに遊びにおいで。美味しい食べ物でも用意しておくから。
ラピデム
…待てよ、もしかして君、あの子みたいに食べたりしないだろうね?
【プレイヤー】
いやいや、さすがにミールほどは食べませんよ。また来ます。そしたら昔の話を聞かせてください、できる事は手伝いますから。
ラピデム
わかった。ではまたな、人間よ。…わしは動けないからここでお別れだな。
ラピデム
それより…君はもしかして記憶を失ったことがないかい?…そういう顔をしてるようだ。
【プレイヤー】
えっ、…そんな覚えはないんですけど、最近よく言われますね。
ラピデム
もしかしたら、わしが君の役に立てるかもしれないな。興味があるなら話を聞いてみるといい。
ラピデム
強要するわけではない…時間がある時に訪ねてくれ。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ラピデム様。
【プレイヤー】
また眠らないように、気を付けてくださいね!また来ます。
ラピデム
気を付けるんだよ。ふぉっふぉっ…
ラピデム
(ラピデムの視界から【プレイヤー】の姿が消える。)
ラピデム
…。
ラピデム
おやおや、この不吉な臭いはどうしたことだ…アガシュラか?…臭いが濃いということは…ふぅむ。
ラピデム
そろそろ、出て来てはどうだね、ジェリル?
ラピデム
(ラピデムに名前を呼ばれた少年がゆっくりと歩み寄る。)
ラピデム
ほっ、やはり…狡猾な獣の臭いだ。
ジェリル
久しぶりだな、じじい。だが、狡猾なのは俺じゃなくてじじいの方じゃないのか。
ラピデム
ふぉっふぉっ…お主にはじじい等と呼ばれたくないな。同じく年を取った者同士じゃないか…それより何を企んでるんだね?…数百年ぶりに。
ジェリル
じじい、存外に俺のことを知らないんだな。
ラピデム
お主が中途半端なアガシュラとは違う…ってことであれば知っているぞ。
ジェリル
まぁいい、確認したいことがあるんだ。…じじい、女神と話してた「罪人」ってなんのことだ?…まぁ、本当に知りたいのは別の事けどな。
ラピデム
お主…どこまで聞いていたんだね?そして聞きたい事とはいったいなんだ?
ジェリル
異世界って言えばわかるかな。
ラピデム
…待て、異世界…だと?まさか「ア……エル」のことか?!
ジェリル
じじい…何か知っているようだな。少し探りを入れてみたんだが、ビンゴか。ハハハッ、相当慌てているようじゃないか。
ラピデム
わしは知らないし、お主も知らない方が良い。…実際わしも多くは知らないのだ。
ジェリル
ふっ、何を言うんだ…太初の昔から世界を見てきた精霊に知らないことがあるわけないじゃないか?ハハ、まぁ、その反応だけで充分さ、あとはもう待つだけだ。
ジェリル
さあ、じじい、俺にどうして欲しい?…はぁ、しかし女神が救った精霊を殺すわけにはいかないかな?
ラピデム
…何をするつもりだ?
ジェリル
そうだ、プレゼントをあげよう。俺がここに来たことなんてすぐに忘れてしまうくらいの小さな夢を…ね。
ジェリル
(ジェリルが笑うと、ラピデムはその動きを止めた。)
ジェリル
じじいのおかげで、罪人が「ア……エル」と関わってるってことまでわかってとても満足したよ。
ジェリル
じゃあな、じじい。楽しかったよ。達者でな。
ジェリル
(笑みを浮かべたジェリルがどこかに消える。)
ラピデム
(しばらくしてラピデムが目を覚ます。)
ラピデム
…。
ラピデム
おや…変な気分だな。誰かが来てたのか?いやはや…しかし、わしはまた眠ってしまっていたのか?うむ…そういうわけではなさそうだが。
ラピデム
…ふむ、よくわからないな。まぁよい、山の子供達は元気だろうか?皆を呼んでみるとしようか…。