シナリオクエスト

人間よ、手を貸してくれ

ラピデム
ほほう、戻って来たのか、人間。
【プレイヤー】
ただいま!
ラピデム
人間よ、君が山に帰って来てから、あのよく食べる子…そう、あの子の信頼の気配を感じていた。ところで、どうやって信頼を得たんだい?…もしや食べ物をあげたのかな?
【プレイヤー】
はい、ルーメンのビーフジャーキーを…ちょっとだけ。
ラピデム
ふぉっふぉっ…少しだけで済んだかな?あの子は少し前からガイア様のメッセージを伝えてくれているんだが、その度に山の食べ物が消えてしまったぞ。
ラピデム
数千年生きてきて、そんなことは初めてだった。あの子のお腹はいったいどうなっているのかな?ふぉっふぉっ…シュークリー達とマウンテンオーガ達が食べ物がないと騒いでいたよ。
【プレイヤー】
はあ…そうでしたか。では、約束通りこの山の話を聞かせてもらえますか?
【プレイヤー】
私が山の問題を解決してみます。イリスの後始末は私の仕事でもありますから。
ラピデム
わかった、君をイリス様の使いだと認めようじゃないか。…では、手を貸してくれ。
ラピデム
この間のことだ。…わしはこの岩の体になってから数千年間眠ったことがなかった、それなのに深い眠りについてしまったんだ。
ラピデム
眠ったとはいえ、ほんの瞬きするくらいの間だ。
ラピデム
しかし、その間に奇妙なオーラが山を包みこんでしまった…オーラに包まれた山の石と腐った枝は、一点に集まり異形の怪物を生み出してしまったのだ。
ラピデム
奴がどうして「アルボルム」と呼ばれるのか分からなかったが、奴の叫び声を聞いた瞬間理解したよ…
ラピデム
奴はこちら側の存在ではない…他の次元の隙間からあふれ出た力で造られた存在だとね。
【プレイヤー】
そんなことがあったんですか。アルボルムを造った力…もしかしてイリスと何か関係があるんですかね?
ラピデム
詳しくは分からない、しかし…女神様を狙っている存在が魔界だけではなく、他にも存在しているということだろう。
ラピデム
アガシュラ一族と魔界の君主、そして異世界の存在。わしが確実に言えるのはこの3つだ。ううっ…
【プレイヤー】
どうしました、ラピデム様?
ラピデム
ううっ、アルボルム…奴がまた叫び出した。岩の体のわしでも苦しいくらいだ。…この叫び声で、奴は山の精気を吸収しているようだ…
ラピデム
はて…人間よ、君はこの叫び声を聞いても平気なのか?
【プレイヤー】
私は大丈夫です…しっかりしてください!私があの怪物を倒して来ます。
ラピデム
よし、君が戻って来るまでわしも耐え抜こう。奴を倒してくれ、人間よ。
ラピデム
そう、ついでに悪事を働く者達の対処も頼むよ。