シナリオクエスト

ミールのための食べ物(4)

クラトス
…。
クラトス
見たことのある冒険者だと思ったら、あなたでしたか。お元気でしたか?
【プレイヤー】
え?私のことですか?
クラトス
私を覚えていないのですか?
【プレイヤー】
えっと、それが…覚えているような…違うような…
クラトス
ふうむ…
クラトス
まぁ、それは大事なことじゃありません。
クラトス
それで、今日は何のご用でしょうか?
【プレイヤー】
ミールがここで育ったと聞きました。
クラトス
ミールを知ってるのですか?
【プレイヤー】
はい。私がミールと知り合ったきっかけは…
【プレイヤー】
(イリスの心像世界を訪ねてミールに出会った話をする。)
クラトス
まさかあの方が女神様だとは…神官達とシスター達に知らせなければ。
【プレイヤー】
気になることがあります。イリスが女神になったのなら、神官とシスター達は自然とわかるんじゃないんですか?
クラトス
あなたはご存知ではないかもしれませんが、ゼナディアは時間の流れと空間の認識が他の場所とは異なるのです。
クラトス
世界がここの全てを分かることができないように、ここも世界の全てをわかるわけではありません。
クラトス
女神様がまだ完璧に自分の力を制御できないため、私達が認識できない場合もあるでしょう。
【プレイヤー】
ふーん…
クラトス
とにかく今は、それより。ミールが好きそうな食べ物…ですよね?難しいことではありません。
クラトス
あの子はただたくさん食べられればいいのです。つまりは、ここにある全てがあの子が好きな食べ物、たくさん持って行ってくださいね。
【プレイヤー】
ここのどこに食べ物があるんですか?
クラトス
水没庭園です。そこににミールの好物がたくさんあるから、良ければ持って行ってあげてください。
クラトス
女神様と精霊の祝福をたくさん受けている子だから、材料のままあげても問題ないでしょう。勝手に蒸したり、焼いたりするはずです。
【プレイヤー】
本当にこれで満足するんですかね?
クラトス
ミールはあなたが自分のためにゼナディアに来たことを聞いただけで喜ぶでしょう。あの子は自分に気を遣ってくれる人を大切にする子だから。
【プレイヤー】
わかりました、ありがとうございます。何かお返しをしなければならないようですが…
クラトス
何か美味しい匂いがしますが…もしかしてビーフジャーキーでしょうか?
【プレイヤー】
あ、これはルーメンという場所のビーフジャーキーです。
クラトス
私にも分けていただけませんか?ふーん…これは…(もぐもぐ)
【プレイヤー】
あ!はぁ、仕方ないですね。全部あげますよ。とにかく、ありがとうございました。
クラトス
とんでもない。また来てください。(もぐもぐ)、このビーフジャーキーはかなりおいしいですね。(もぐもぐ)

ミール
イイダコやだ…汚い、不潔、気持ち悪い…おえ。
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
まだ言ってる…大丈夫ですか?
ミール
私は大丈夫だよ。…変態冒険者…おえ
【プレイヤー】
変態冒険者って…まだ調子がよくないのですか?
ミール
うん、でも、大丈夫。食べ物さえ食べられればすぐ回復できると思う…イイダコじゃなければ…
【プレイヤー】
その食べ物を用意して来ました。
ミール
あれ、これは…
ミール
水没庭園の花!…水の匂いがたくさん付いてる…もしかして、あそこから持って来てくれたの?
ミール
うう、ゼナディア…
ミール
…。
【プレイヤー】
どうしました?
ミール
あの場所で過ごしていた日々を思い出したの…
【プレイヤー】
悲しい記憶ですか?
ミール
ううん。私はいつも幸せだった。みんな私を暖かく見守ってくれていたから…
ミール
…でも神官様が作ってくれた食べ物はまずか…ごほん、ド、ドラゴンだから生物をメインで食べていたの。
ミール
私はなんというか…人間より敏感だから、他の人よりたくさん食べてるのもそのせいかも…
ミール
とにかくありがとう。こんなにたくさん持って来てくれて…重かったんじゃない?
【プレイヤー】
そのまま食べるんですか?料理もしないで?
ミール
ふふふ、ここにいる火と水の精霊が手伝ってくれるから、大丈夫!
ミール
(火と水の精霊達が頑張ってゼナディアリリーとゼナディアヒヤシンスを持って行く。)
ミール
何を作ろうかな?チーズがあるからグラタンを作ろう!火と水の精霊達、よろしくね!
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
(料理を精霊達に頼むなんて…)
ミール
さあ、さあ、あなたも食べる?これが特性ゼナディアフラワーグラタン!良かったら食べてね!残りは私の物だから、一人分だけだよ!
ミール
(ミールがグラタン数十皿を見て満足気に笑う。)
【プレイヤー】
いただきます。…たくさん食べてくださいね。それと、ハルモニアさんにもお礼を忘れないでくださいね。
ミール
ふふ、もちろん!冒険者さん、これからもよろしくね!