シナリオクエスト

ミールのための食べ物(1)

ハルモニア
冒険者様が私のお願いを聞いてくださるなんて…。お願いというのは、ミールのための食べ物を用意することなのですが、大丈夫でしょうか?
【プレイヤー】
私は大丈夫です、ハルモニアさん。詳細を教えてください。
ハルモニア
はい。ですが、詳細は直接ミールから聞いていただけますか?
ハルモニア
ミールはプルトンドラゴンですが、人間の見た目に近い姿をしています。
ハルモニア
生まれた時はか弱い体でしたが、シスターと精霊達の助けで克服したのです。
ハルモニア
ゼナディアに残っているセレス女神様の力がミールにとっては祝福でした。そして、神秘な能力を使えるようになり、それを使命として受け入れたのです。
ハルモニア
精霊達と会話をし、神のお告げを受け、そのメッセージを伝えて…まだ子供であるミールには大変な仕事かもしれませんが、頑張ってやってくれています。
ハルモニア
ですから、私からもプレゼントをあげたいのです。ミールが好きな食べ物を。
【プレイヤー】
わぁ、精霊が作る食べ物ですか!楽しみですね!
ハルモニア
ですが、少し問題があるのです。私は「調和」と「安定」の精霊王。不安定なこの心像世界を離れることはできません。
ハルモニア
そして、食べ物を作るとしてもミールが求めている味を出すことは難しいでしょう。人工的に作られた食べ物というものを食べたことがありませんから。
【プレイヤー】
つまり、料理ができないってことですね。
【プレイヤー】
確かにまずい食べ物を作るよりは美味しい食べ物を探した方が賢明ですね。
ハルモニア
はい、そうなんです。
ハルモニア
それで、冒険者様にミールにあげる食べ物を持って来ていただきたいのです。
【プレイヤー】
どういう食べ物がいいでしょうか?
ハルモニア
いつかミールがエリアスという都市のレストランの前を通った時の話をしていました。
ハルモニア
美味しい食べ物の匂いがしたのでとっても気になったけど、忙しくて食べることが出来なかった、と…
ハルモニア
ですがその当時、ミールは別段忙しくはありませんでした。精霊でもドラゴンでも、そして人間でもない自分の姿に驚く人達の反応を恐れていたのです。
【プレイヤー】
そんなことがあったのですね。
ハルモニア
それであの子が食べれなかった食べ物を用意してあげようと思ったのです。
【プレイヤー】
わかりました。私が持ってきます。エリアスのレストランの場所は知っていますから。
ハルモニア
ミールには一人前では物足りないと思いますので、二人前持って来ていただけませんか?きっとミールも喜んでくれるはずです。
【プレイヤー】
きっと喜びますよ。では、行ってきます。
ハルモニア
ありがとうございます。どうかお気を付けて。