シャイニック
来たな…マルバス程度の悪魔とは言え、簡単ではなかったじゃろう?
シャイニック
…それで?知りたいことはわかったのか?
【プレイヤー】
いいえ。その悪魔も魔石がデイモス教団のもので、アガシュラの術式によって造られたということしか知らないようでした。その他には何も。
シャイニック
あははははは。お主は本当に面白い奴じゃな。見た目だけではなかったか。のう?女神の守護者よ。
シャイニック
まあ、良いではないか。ワシが褒美としてお主が求めているものをやればいいのじゃろ?
シャイニック
うむ…では近う寄れ。ふむ…なかなか可愛らしい顔をしておるではないか。お主の頭を触るが、良いかの?
シャイニック
正解じゃ!お主、ワシのことがわかってきたじゃないか。
シャイニック
(シャイニックが【プレイヤー】の頭に手を置く。シャイニックの手先から黒く、そして赤い光がひとつになり円を描く。)
シャイニック
(光は【プレイヤー】の頭を包み…そのまま消えた。)
シャイニック
あっけないもんじゃろ?力を与える過程はちょっとばかし複雑かもしれんが、終わってみれば意外と簡単なもんなのさ。あの時もそうだった…ああ、これは聞かなかったことにしてくれ。
シャイニック
この程度でもその新人女神にとっては役に立つはずじゃ。
【プレイヤー】
大きく何かが変わった感じはしませんね。
シャイニック
この先のことはワシにもよくわからん。その力が今後どうなるのかは、お前さん次第さ。
シャイニック
おや…ワシを利用するだけして、もう帰るのかい?
【プレイヤー】
…シャイニック様…今のセリフは誤解されますよ?
シャイニック
ん?ワシはただお主を利用して面白いことがしたいだけなんじゃがな。
【プレイヤー】
面白いことですか?危ないことじゃなくて?
シャイニック
それはやってみなけりゃわからんさ。だからもう少しだけここにいるといいさ。…会わせたい奴がいるんだ。
シャイニック
ああ…そうそう。自分の尻尾を噛む蛇に殺されんように気を付けるんじゃぞ。その蛇はな…お主みたいな奴を飲み込むのが大好きなのさ。
シャイニック
さあ、メルビックのところに行ってみるといい…ワシが呼ぶまではもう来るんじゃないぞ。いつワシの気が変わるかわからんからな…ふふ。
【プレイヤー】
はあ…とりあえずメルビックさんのところに行ってみよう。ところで…尻尾を噛む蛇って何のことだろう?
【プレイヤー】
(シャイニックが【プレイヤー】の後ろ姿を消えるまでじっと見ている。)
シャイニック
(シャイニックがいる裏の暗い路地から怪しい男の黒い影が現れる。)
シャイニック
(シャイニックが少し微笑みながら路地の中に歩いて行く。)
シャイニック
かまわんさ。まぁ、全部お主の掌の上であやつが動いてくれただけじゃがな。
???
約束通りこの件が「全て」終わったら、お前の願いを叶えよう。だが…時間があまりない、少し待っていろ。
シャイニック
あらあら、処理すべきの仕事がたくさんあるじゃな。果たして本当にお主にできるのか心配になって来たわ。「神」ですらできなかったことを…死にかけのお主にできるのか…
シャイニック
でも羨ましいのう…死ねるというのも…
シャイニック
ふん…まあ、しばらくはワシの都市には現れないでもらいたいもんだね。あ主が現れたってことは、事が上手く行かなかったという証拠だからのう。
シャイニック
アガシュラ一族の首長…カズノ・ナスよ。
シャイニック
(シャイニックがデスサイズを持って暗闇の中を狙う。)
シャイニック
(少しずつ闇が消え、そしてひとりの青年が現れる。)
シャイニック
ふん…もしその時が訪れたらワシの手でお主を殺してやるさ。まぁ、暇つぶしくらいにはなるじゃろう。
カズノ
(カズノが指でシャイニックのデスサイズを動かす。)
カズノ
俺がお前程度に殺されることなどない。俺はこの世界のために…そして昔の友のためにやるべきことがたくさん残っているんでな。