シナリオクエスト

許可を得よ

ルーイン
戻って来たか。お前が戻って来たと言うことは、ランダインはもう…あのバカ野郎が…
【プレイヤー】
はい…
ルーイン
そうだ…これについて何か知ってることはないか?
ルーイン
(ルーインがポケットから小さい石を出して見せる。)
【プレイヤー】
これは?!どこで手に入れたんですか?
ルーイン
お前が行っちまったあと、あのあたりで人の気配を感じてな。そこに落ちていた袋に入っていたんだ。
ルーイン
これはいったい何なんだ?何をそんなに驚いている?
【プレイヤー】
これは魔石です。
ルーイン
魔石だと?
【プレイヤー】
そうです。ですが、この魔石はヴァンやマーラが造ったものとは違う種類のようです。魔力を持たない魔石か…
ルーイン
ヴァン?マーラ?それが何者なのかは知らんが、少なくとも味方ではないようだな。
【プレイヤー】
はい、その通りです。奴らは…諸悪の根源です。
【プレイヤー】
これが偶然ここに落ちているとは考えにくいですね。もしかして…
ルーイン
わかった…この辺りは俺ももう一度調査してみよう。
ルーイン
その魔石は「奈落の間」の付近に落ちていたんだ。
【プレイヤー】
奈落の間?ではそこに行ってみるべきですね。
ルーイン
奈落の間に行くためにはシャイニックの許可が必要だ。あそこは誰にでも行ける場所じゃないからな。
【プレイヤー】
シャイニックさんの許可ですか…危険な場所ってことですよね。
ルーイン
その通りだ。面倒なことを嫌うあのシャイニックが造り、中にモンスターを封じ込めたんだ。
ルーイン
そこに、どこから来たのかわからんが、悪魔たちが入り込んだ。それを面白がったシャイニックは魔力の結界を造って悪魔までも封じ込めてしまったんだからな。
ルーイン
奴は中に莫大な金貨と宝物を放り込んで噂を流したんだ。奈落の間にいる悪魔を倒せば、そこにある宝物は倒した者の物になると…
ルーイン
そうして多くの猛者たちが集まって来た。奇怪で…不快で…そして醜悪な闇と悪魔を倒して、莫大な富を得るために…
ルーイン
たくさんの人間が死んだ…だが、シャイニックは気にもしていなかった。元々そういう奴だった、と皆は言うがね。
【プレイヤー】
話を聞いただけでも深刻な事態ですね。
ルーイン
ところが…その中で最も強い悪魔「マルバス」が、とある人間の魔法使いの亡霊を復活させたんだ。そこからさ…シャイニックの様子がおかしくなったのは。
ルーイン
奴は奈落の間に行く冒険者を止め、誰も入れないようにしてしまった。
ルーイン
金貨や宝物を狙った数多の冒険者達が、その理由を聞くも奴が答えることはなかった。
ルーイン
…一体何を考えてるのかわからないな。それに業を煮やしたランダインが妙な力を使ってここの支配権を奪おうとしたんだ…
【プレイヤー】
今まで色んな場所に行きましたが、こんなにも複雑な事情を持った都市は初めてですね。
【プレイヤー】
この都市の主であるシャイニックさんの性格も普通ではないようですし…
ルーイン
何にせよ、まずはシャイニックに事実を話して、許可を得る必要があるな。
ルーイン
俺は残りのギルドメンバーと一緒に何かできないか考えてみよう。俺ができることはそれくらいだろうからな。とにかく、力を貸してくれることに感謝する。
【プレイヤー】
とんでもないです。では、また。
ルーイン
ああ、またな。
ルーイン
英雄か…己の持つ力をどう使うべきなのかを自然に理解しているようだ。…ランダイン…あいつもそうなれたはずなんだがな。