シナリオクエスト

精霊の助言(1)

ユラン
…べきです。
【プレイヤー】
…はい?
ユラン
もう一度言います。超人に会い、彼らが持つ力を分けてもらうべきです。
【プレイヤー】
イリスの力を完全なものにするために…なぜ超人の力が必要なのですか?
ユラン
確かにイリス様は神になりました。しかし、超人と呼ばれる方々の力には到底およぶものではありません。
ユラン
超人と同じレベル、もしくは超人よりも強い力を持たねばならないというのに…今のイリス様の能力では到底…。
【プレイヤー】
では、どうすればいいんですか?
ユラン
イリス様は修練の森で恐怖を断ち切り…
ユラン
冒険者様は直接超人に会い、彼らが持つ力の一部を得る必要があります。
【プレイヤー】
超人の力を得る?ちょっと漠然とし過ぎじゃないですか?
ユラン
そこはあまり心配しなくて良いでしょう。どんな形であれ、まずは彼らに会ってみてください。
【プレイヤー】
はあ…
ユラン
時間がありません。
【プレイヤー】
そんな大事なことなら、イリスが直接行くべきではないですか?
ユラン
それも不可能ではありません…しかし、未だ不安定な状態のイリス様が外の世界に現れたらどうなると思いますか?
ユラン
あの方が持つ力を狙っている者はたくさんいるのです。下手に行動すれば、より最悪な状況になるかもしれません。
【プレイヤー】
なるほど…
ユラン
そしてもうひとつ問題があります。「あの世界」がまた迫ってきています。
【プレイヤー】
え?…あの世界はもうないんじゃ?
ユラン
ジュエル学派の者達の報告では、「あの世界」が進路を変えてここにまた迫っているようなのです。
ユラン
あのデミゴッドがバイスとの戦闘で神聖力を封印され、遥か遠くへと移動させられていた世界がまた戻って来るなんて…
ユラン
そもそもありえませんでした。いくら偉大な存在とは言え、神の力で造られたあの世界が一介のデミゴッドの力で解決するわけがなかったのです。
ユラン
…。
ユラン
申し訳ありません。少し取り乱しました…失礼いたしました。
【プレイヤー】
いいえ、大丈夫です。それで残りの時間はどのくらいあるんですか?
ユラン
それは分かりません…
【プレイヤー】
イリスが超人より強くなり、本物の神にさえなれば…
ユラン
全てが解決するでしょうね。神の力を狙う悪魔たちも、悪行を尽くすアガシュラ達も、デイモス教団までも…
ユラン
お願いします。冒険者様は急いで偉大なる精霊達の知恵を借りて、その方法を探してみてください。彼等なら私より詳しいはずです。
【プレイヤー】
分かりました。はあ…では行ってきます。
【プレイヤー】
(ハルモニアなら知ってるかな?)
【プレイヤー】
(まだ心象世界に行ける道が残っているから、急いで行ってみよう。)
ユラン
…。
???
(ユランが気配を感じて振り向くと、聡明な風体の男がユランを見ていた。)
???
(連合本部にいる人々がその男に向けてジスカド様、もしくは盟主様と呼び挨拶をする。)
ジスカド
大変そうじゃないか。
ユラン
…師匠。
ジスカド
私が席を外している間、執務を任せてしまってすまないな。
ユラン
いえ…私はやるべきことをやったまでです。
ジスカド
今の者が例の…
ユラン
ええ。以前報告したイリス様の使い…
ジスカド
お前はあの者をどう見てる?
ユラン
…この話は長くなりますが、大丈夫でしょうか?
ジスカド
ああ…大丈夫だ。では場所を変えよう。