シナリオクエスト

常闇の影

ガイス
君の実力は聞いていたが、これは想像以上だな。
ガイス
いくら相手が女神の心のごく僅かな存在であるとはいえ、あれほど圧倒的に勝利するとは。
【プレイヤー】
私もこんな簡単に勝てるとは思いませんでした!
ガイス
実は私は君がそんなに強いとは思っていなかったのだ。まさか…
【プレイヤー】
…私をどんな目で見ていたのですか?
ガイス
いや、悪く思わないでくれ。女神が不完全な覚醒をしたので、君にもどこか不完全な部分があるのではないかと勘繰ってしまっていたんだ。
【プレイヤー】
ああ、そうでしたか。
ガイス
君の活躍を見る限り、もう心配する必要はないようだ。
ガイス
…君は女神のためにわざわざここまで来た。そして女神も君を信じでいる。…だからこれ以上は疑うまい。
【プレイヤー】
はい、ありがとうございます。
【プレイヤー】
…それで、私はこれからどうしたらいいでしょうか。
ガイス
まだ君がすべきことはある。「凍てつく世界」に行って欲しい。
ガイス
そこに、この心象世界を牛耳ろうとする存在、「イビルオーダー」がいる。
ガイス
永遠の滅亡を願う「常闇の影」とも呼ばれる存在だ。
ガイス
奴は女神がこの世界に向ける愛と同じだけの、大きな憎悪を持っている。
ガイス
一定の序列に上がることができた者は誰でも試練を受ける。しかし、今回の試練はどうやらいつもとは違うようだ。
ガイス
まだ女神の準備が整っていない状態で試練を受けることになってしまったという状況もあるしな…
【プレイヤー】
……
ガイス
女神を守ってくれ。たとえこの厳しい試練を乗り越えたとしても、より過酷な運命が待ち受けているだろう。
ガイス
君の助力があれば、その運命にも打ち勝つことができると信じている。
ガイス
…行ってくれるのか。君も、やはり女神に翻弄される運命だな…。よろしく頼んだぞ。

イビルオーダー
フヒヒヒヒ…本当に来たんだね。待ちくたびれたよ!さあ、早くアタシを楽しませてくれ★
イビルオーダー
女神ちゃんに利用されてると知ってるくせに、それでも助けようとするのはナゼかな?ああ、あれか…★弱っちくてカワイイ女神ちゃんを助けるボクちんカコイイ!サイコー!!ってか?
【プレイヤー】
私がイリスを助けるのは当たり前だ!
【プレイヤー】
そんなことより、お前のような邪悪な存在が、イリスに代わって女神になるなんて許せるわけないだろう!
イビルオーダー
ちっぽけで弱っちいイリスと可愛くて悪~いア・タ・シ★どっちが女神になったところで世界の混乱は回避できないのさ!
イビルオーダー
どっちでも世界が終わっちゃうなら、アタシが女神になったっていいじゃない★さあ…空気を読んでここらへんで帰ったら?
【プレイヤー】
そんな事、いいわけがない!
【プレイヤー】
イリスをお前なんかと一緒にするんじゃない!
イビルオーダー
ふふ…笑える★何の根拠もなく、こんなところまで助けに来るなんて!
イビルオーダー
君…カワイイけど…なんだかムカつくね★
【プレイヤー】
私は…イリスを信じるみんなのために、お前と戦うんだ!
イビルオーダー
あらあら…今度は正義のヒーローみたいだね★君、とってもオモロ…フヒヒヒヒ…
【プレイヤー】
イリスはほんの少しだけ間違いを犯してしまったのかもしれない…でも、それは自然なことなんだ。間違いを犯さない人間なんていないんだから!
【プレイヤー】
だが、お前は望んで悪事を働いている!まるで息をするように…
イビルオーダー
そりゃあトウゼンさ…★だってアタシは…
【プレイヤー】
黙れ!お前の戯言を聞きに来たんじゃない!御託はいいからかかってこい!
【プレイヤー】
曲がりなりにもお前もイリスの一部…いい機会だ!イリスを懲らしめるつもりで、お前を倒してやる!行くぞ!

イビルオーダー
フ…フヒ…フヒヒヒ…★やるじゃないか!褒めてやるよ★
【プレイヤー】
くっ…気持ち悪いヤツだ。すでにもう4回は倒しているはずだというのに!
イビルオーダー
あらあら…お口だけは達者みたいだね★でも、いつまで持ちこたえられるだろうね?
【プレイヤー】
クッ…何度倒しても復活するなんて…反則だ!
イビルオーダー
ふぇ?反則ぅ~?フヒヒヒ…何言っちゃってるのさ★ほらほら、もっとアタシと遊ぼうよ!
イリス
いえ…あなたの相手は私です!
【プレイヤー】
え…イ…リス?…君はイリスなの?いや…違う…もしかして、イリスの心?
イビルオーダー
あ~あ、一番弱っちいヤツが出てきちゃったよ★
イリス
これまで私は闇の中で迷い続け、自分の本当の姿すらも見えず…何も…何もできなかったわ。
【プレイヤー】
イリス…
イリス
私はもう大丈夫です。あなたのおかげでイビルオーダーと戦う意志が決まりました。さあ、ここは私に任せて後ろへ!
【プレイヤー】
私も…私もまだ戦える!
イリス
イビルオーダーは私の心の一部でもあります。つまり、女神に匹敵する生命力と力を持っているのです。
イリス
たとえ倒すことができたとしても、完全に消滅させることはできないのです。だから…ここは私がやらなければ…この「心象世界」の中で!
【プレイヤー】
…自分との戦いということか。
イビルオーダー
フヒヒヒ…楽しいお話は終わったかい?さて、そろそろ君たちには消えてもらおうかな★…クッ、何だ?…この凄まじい力は?!
【プレイヤー】
(イリスとイビルオーダーの周りに未知の力の壁が発生している。)
イビルオーダー
ニ…ニャんだこれは!アタシをどこへ連れて行く気よぉおおおおお!!
イリス
あなたと私は、この心象世界の…心だけが行くことができる場所へと行くのです。もう、あなたは誰にも悪事を働くことなどできません。
【プレイヤー】
イリス…
イリス
心象世界はもう大丈夫だと、精霊王にお伝えください。私はイビルオーダーと、もう少し戦わなくてはならないでしょうけどね。
イリス
では、現実の世界で、お会いしましょう、【プレイヤー】…
イリス
(弱い心のイリスはそう言うと、イビルオーダーと共に目の前から消えた。)