シナリオクエスト

討伐完了。しかし・・・

リシオネ
帰って…きたんですね。
【プレイヤー】
そんな、しばらくいない間に呪いがさらにひどくなりましたね。
【プレイヤー】
例の2人に聞いてみたんですが、何もわかりませんでした。ただ強いゲルスに従っている部下…
【プレイヤー】
ミネルバという精霊も、ルビアという笑わせる魔族も。
リシオネ
悪魔と魔族がいる魔界は一般的な常識では理解できない部分が多いです。
リシオネ
結局必要だから使われた消耗品なだけです。
リシオネ
チェスの駒に過ぎない彼らが…ゲルスの呪いを…解く方法を知っているはずがありません。
リシオネ
私は大丈夫です。ただあなたが帰ってきたのが嬉しいだけです。
リシオネ
無事に…帰ってきてくれて本当にありがとうございます。ですのでこのままお戻りください。お願いします。
【プレイヤー】
だめです、リシオネ…このままじゃだめです。一刻も早くそのゲルスという奴を倒さなければ。
【プレイヤー】
さあ、次はどこに行けばいいですか?早く言ってください。
リシオネ
リシオネ
もう一度言いますがあなたは本当にバカですね。ふぅ…
リシオネ
次は悪魔の峡谷です。他の名前がありましたがもう覚えていません。そこにはゲルスをはじめとしたたくさんの悪魔達がいます…
リシオネ
大地震の時に発生した次元の裂け目から出てきた…魔界の悪魔。彼は自ら酷寒のゲルスと呼びました。
リシオネ
酷寒のゲルス…
【プレイヤー】
別に構いません。私がゲルスに会って呪いを解く方法を探してみます。
【プレイヤー】
呪いをかける方法があるのなら、きっと解く方法もありますよね。
【プレイヤー】
もう少しだけ待っててください。すぐ戻りますから。
リシオネ
……

ゲルス
くっ、俺が……この俺がここで敗れるとは…!
ゲルス
ルクスに受けた怪我が完全に回復していたら貴様など…!
【プレイヤー】
ルクス?
ゲルス
ああ、ルクス。お前もルクスを知っているようだな。ああ、彼は魔界の君主だ。俺もかつて彼の軍団長として活躍した時期があったからな。
ゲルス
ここで力を蓄えてから魔界に戻って復讐しようとしていたが…それももはや無駄なことか。
ゲルス
はははは。
ゲルス
ミネルバ、ルビア。あの使えない奴らに頼ってまで…
ゲルス
(ゲルスが前で自分を見つめている【プレイヤー】に嘲笑を見せる。)
ゲルス
一介の人間ごときに敗北してすべて意味がなくなってしまったとは…ルクスに敗北したのならここまで悔しくなかっただろうに…
ゲルス
フフ…クハハハ!
【プレイヤー】
(悪魔の笑い声…気持ち悪い。)
【プレイヤー】
聞きたいことがあるんだ。リシオネをすぐに殺さずにあの凍りつく呪いをかけておいたのはどうしてだ?
【プレイヤー】
ただ苦しめたいから?
ゲルス
何を求めているんだ?普通の答えが聞きたいのか?それなら答えよう。
ゲルス
山を覆っていた結界の一部を解除すれば冒険者という人間のやつらは自分を証明するために進入してくる。
ゲルス
凍りついていく可憐な女性の事情を聞いた彼らは私に挑んでくるだろう。だが、彼らは俺がいる場所までは到達できない。
ゲルス
あの女性は一時大丈夫になるという希望を抱いただろう。ひょっとしたら、という…希望が再び絶望に変わるその瞬間、その表情。美しいじゃないか。
ゲルス
クハハハ、冒険者が死ねばすべてを諦めていたかのようなあの女は再び泣いて、悲しむ。その悲しみ、その苦しさ…悪魔にとっては最高の力になる。
ゲルス
クハハハハハ!
ゲルス
これで答えになれたか?
【プレイヤー】
おまえがかけたあの呪いを解く方法は?
ゲルス
俺の呪いを解く方法はない。ただかけて終わり。
ゲルス
あのエルフ女を助けたい感情、それを利用したかったのだが、もう終わりだ。
ゲルス
ならばおまえはやはり、あの女が凍って死ぬ姿を見て絶望に陥るがいい。
ゲルス
人間ごときに殺される俺から……最後の贈り物だ。
ゲルス
クハハハ!ハハハ!ハハ…
ゲルス
(ゲルスの笑い声が遠ざかっていく。そして彼を支えていた体が粉々になる。)
【プレイヤー】
…。