シナリオクエスト

崩れた殿堂

リシオネ
あ、また、ここに人が来るなんて。ゲルスがまた結界に裂け目を作ったんですね!
リシオネ
ここは危険です!手遅れになる前に早く逃げてください!
リシオネ
ゲルスの軍隊が集まってきたら逃げられなくなります。
【プレイヤー】
ゲルス?それは誰ですか?
リシオネ
彼はここをこうしてしまった悪魔です。
リシオネ
こうして説明している時間はありません。
リシオネ
下手すると死んでしまうかもしれません。早く逃げてください!
【プレイヤー】
もう少し説明をお願いしてもいいですか?
【プレイヤー】
近頃ここで立て続けに人が行方不明になっているのは、ひょっとしてそのゲルスという奴と何か関係があるんですか?
リシオネ
…もう一度言いますが、ゲルスは本当に危険です。次元が違う悪魔なんです!
【プレイヤー】
わ、私は大丈夫ですので話してください。
【プレイヤー】
…深刻な状況なのはわかりますが、説明を聞かないと助けられません。
【プレイヤー】
ここが悪魔の山なんでしょう?行方不明事件が起き続けているという…
リシオネ
悪魔の山ではありません。ゲルスのせいでそう呼ばれることになっただけ。本来ベテスダは神聖な結界で保護され、外部から隔離された場所です。
リシオネ
しかし地震であちこちに次元の裂け目が生じて、怪物が結界の中で登場するようになったのです。
リシオネ
それで私が率いていたヴィルディ 一族は私だけを残して皆…皆…亡くなってしまいました。
リシオネ
私が守れなかった美しかったこの地は悪魔の潜伏先になってしまいました。
【プレイヤー】
あ…それなら今のあなたの姿は…
リシオネ
ゲルスがかけた呪いのせいで発生した現象です。悪魔の呪いさえ解けられないハイエルフ族の族長で恥ずかしいです。
リシオネ
少なくとも悪魔を相手する力だけはあると思ったのに…ゲルス…ゲルス…
リシオネ
(リシオネがゲルスの名前を言いながら憤怒する。だが、その憤怒を抑えるように落ち着く。)
【プレイヤー】
ちょっと待ってください、私が一度氷を割ってみますね。
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
割れない氷、やはり普通の氷じゃないですね。これは…。
リシオネ
無駄です。単なる氷ではなく、呪いで生成されたものなので・・・
リシオネ
とにかく逃げてください。ここにいたら死んでしまうかもしれません。
【プレイヤー】
これを見て何もせず戻ることなんてできませんよ。
【プレイヤー】
…。
リシオネ
あなたはバカですね。この姿を見てもそう思うのですか?
【プレイヤー】
はい、私はそういう人です。だから戻ることはできません。
【プレイヤー】
知っていることを全て話してください。
リシオネ
…あなたは本当にバカですね。