シナリオクエスト

間違っていたら叱らなきゃ。

フラリー
私の話をちょっと聞いていただけませんか?
フラリー
いったいなぜ、以前は興味もなかった歌を始められたのですか?
オーロラ
(オーロラが少し恥ずかしそうに口を開く。)
オーロラ
ひとりの人間の男のためだ。
フラリー
はい?はい?オーロラ様が他の方に興味を持っているんですって?
フラリー
まさか、そんなことが…女王様は自分を除いたすべての存在がつまらなくて取るに足りないものではなかったのですか?私さえもそのように扱ってこられたのに…人間の男ですって?
フラリー
人間は見向きもしなかった方がどうして…
オーロラ
う、うるさい!私もこうなると思わなかったのだ!
オーロラ
でも…本当に素敵で強くて、気が利く男だったのだ!
【プレイヤー】
一体どんな人なんですか?
フラリー
本当ですよ。い、いったいその男とはどなたなんですか?
オーロラ
レビ・アレンスだ、知ってるか?
【プレイヤー】
あの方ですか?
オーロラ
ん?なぜ知っているのだ?
【プレイヤー】
はい、知り合いです。エリアス王室護衛団長様じゃないですか。
オーロラ
エリアス王室?
【プレイヤー】
ジエンディア大陸にあります。
オーロラ
ジエンディア…エリアス王室護衛団長…いい情報だ。
オーロラ
よろしい!大事な情報を知ることができた!ありがとう、人間の冒険者。
【プレイヤー】
ところで、レビ・アレンスさんはどうやって女王様を知ってるんですか?ここまで来ることがあるのかな?
オーロラ
彼がなぜここに来たのかはわからないのだが…少し前に公務のためにしばらく森を出た際に、危機に陥ったことがあったのだ。
オーロラ
その時にレビ・アレンスが私を助けてくれた。
【プレイヤー】
なるほど。あの方は正義感溢れる方ですからね。
オーロラ
あの件以来ずっと頭から離れない。人間の男を思い出すなんて私もおかしいのだ。
オーロラ
そんな中、あの男が口ずさんでいたメロディーを思い出して真似してみた。
オーロラ
私もあの歌をあんな風に上手に歌えばいつかレビ・アレンスに会った時聞かせてあげることもできそうで…
オーロラ
ごめんね。私はただ練習をしていただけなのに、それが森を揺らすくらいだったなんて…
フラリー
大丈夫ですよ、オーロラ様。その人間の男に惚れて、よく見せたい一心で歌の練習を始められたってことならまあ…
フラリー
そんな事情でしたら、私がお手伝いして差し上げられそうですね。
オーロラ
なに?本当か?しかし、お前がどうやって?
フラリー
よその森に住んでいる私の友人が歌がとても上手いのです。あの子の方法で歌が上手になった人がたくさんいます。
フラリー
その友人のレッスンなら女王様も上手になれると思います。
フラリー
女王様が持つ力なら庭園や森に被害を与えなくても歌えると信じています。
オーロラ
ふむふむ。そこまで言われたら我慢してみよう。
フラリー
よし!それじゃあ、決まりですね。レッスンが始まるまでの間は歌の練習は我慢してくださいね。
フラリー
レッスン開始日については後ほど私からお知らせしますので。
フラリー
ああ、冒険者様。本当にありがとうございます!おかげで問題が解決しました。
【プレイヤー】
仕事が片付いたということで、よかったです。フラリー、後でオーロラ様にそっと教えてあげてください。
【プレイヤー】
レビ・アレンスさんは歌の上手さよりも、他人を思いやれる人の方が好きなかたです。
【プレイヤー】
(フラリーが理解したように頷きながら笑う。)
【プレイヤー】
(さて、戻るか。なんだかこれからオーロラ女王様とよく会いそうな気がするな…)