シナリオクエスト

天空に坐す神秘の建造物

アーケイン
ん?何の用かね?
【プレイヤー】
(後ろにある建物について聞いてみよう。)
アーケイン
これかい?私が調査をしている珍しい建物だ。
アーケイン
この中に入ると上の方、天井に向かって続く階段が並んでいる。そして、その先には開かない大きな石の扉があるのだ。
アーケイン
団員の力を総動員してみたが、結局その扉をを開けることも、壊すこともできなかった。
アーケイン
外から見た構造の通りなら、あの扉の後ろはガランとして何もないはずだ。ピークマンがそう言っていた。…だが、私の勘はこう言っている。扉の向こう側には間違いなく何かがある。
アーケイン
はは。信じられないという表情だね。なに、気にしないさ。私は私がしたい仕事をするのみ。
アーケイン
君も一度入って上ってみたらどうだい?特別何てこともないが、上から眺める景色もなかなかは悪くないぞ。
【プレイヤー】
(話を終えたアーケインは低く笑った。…入って上に一度上ってみようか?)

【プレイヤー】
!!!!!!
【プレイヤー】
(低い振動と共に石の扉がゴトゴトと音をたてた。)
【プレイヤー】
(扉の向こう側からぼんやりと何か音が聞こえてきた気がする。)
【プレイヤー】
(扉を開けられるようだ。とりあえず中に入ってみようか?)
【プレイヤー】
(ん?ところで、この小さな翼の付いた金色の兜を被った見覚えのある顔は…?!)

(グルル…)
【プレイヤー】
(荒々しい吐息に獣の唸り声が混ざっている。)
???
…人間…か。どうやって入ってきた?
???
……狼の臭い… ……おまえ、ジェリルの臭いが混ざっている…
ハワ
私の名はハワ。この天空城の主。
ハワ
人間…お前は何者だ…?ジェリルとはどういう関係だ…?

ハワ
…おまえはなかなか強いな、人間よ。名を何と言う?
【プレイヤー】
(扉の向こうからハワの声が聞こえてきた。ハワに名前を告げた。)
ハワ
……おまえは昔この場所に住んでいた人間たちと似ている。
ハワ
強く、信念で光り輝いていた…神秘的な力を感じる人間だった。
ハワ
人間は私の姿を見ただけでキャッキャと騒ぎたて、騒々しく刃物を振りかざすので私は人間が嫌いだが、彼らは悪くなかった。
ハワ
よく一緒に遊んだものだ。乱取り稽古…?彼らはそれをそんな風に呼んでいた。
ハワ
彼らが来なくなったのがいつからか記憶にないほど忘れていたが、今日は…
ハワ
今日はあの時と同じような気分だ。
【プレイヤー】
(まさかハワが言う人間とは…)
ハワ
いつでもまた来い、人間。いや、【プレイヤー】。
ハワ
また遊ぼう。
【プレイヤー】
(ハワの気配が消えた。)