シナリオクエスト

別れはまた別の新たな出会いの始まり

ファルミラ
これで一件落着なのか~慌しかったけど、どうにかこうにか終わったみたいね。
ファルミラ
【プレイヤー】、助けてくれて本当にありがとう。私のせいでこんな遠くにまで来て、すごく大変だったでしょう?この恩は決して忘れないから。それから…
ファルミラ
…ありがとう、カルロネ。
カルロネ
(ビクッ)
ファルミラ
そんなに警戒しないでくださいよ。本当に…純粋に感謝したいだけです。
ファルミラ
私たちにグロンを取り戻してくれたことを。
カルロネ
む…むむ。何をおっしゃいますか。むしろ私はオスキュラスのみなさんにお詫び申し上げなければならない立場です。
カルロネ
たとえ私が直接犯した過ちでなくとも、自ら招いたことですから、最後まで責任を全うするのは当然のこと。
カルロネ
私はこれから本国に帰って、直談判をするつもりです。
ファルミラ
えっ?! ダメですよ!
カルロネ
あ、ご心配なく。報酬支給については、きちんと処理しておきますから。
ファルミラ
いや!そういう問題じゃなくて!
ファルミラ
あなた、そこに戻ったら死ぬかもしれないじゃないですか!!
カルロネ
…ええ、そうなるかもしれませんね。しかし、私が追求した研究の結果がこれならば、それまた仕方のないことだと思います。
ファルミラ
う…うう…まったくもう!!!
ファルミラ
私の周りにはどうしてこんなに要領の悪いバカが多いのよ!
ファルミラ
はい、私が死んで責任取りますって死んじゃえばそれで終わりですか?それじゃ自分だけ楽になろうと逃げるだけじゃないですか!
ファルミラ
本当に過ちを犯したと思って、責任を取りたいと思うのであれば、現実をちゃんと見て、一番良い方法を選択しなきゃ!
カルロネ
…現状、これが最も合理的な方法だと思いますが…
ファルミラ
……。
ファルミラ
私がひとつ提案しましょう、カルロネ。
カルロネ
なんでしょうか?
ファルミラ
うちの傭兵団に入ってください。
カルロネ
………え?
ファルミラ
このまま帝国に何も報告せずに、うちの傭兵団に入ってください。
ファルミラ
そして、探査は滞りなく進んでいるという嘘の報告をするんです。言わば、スパイ?
カルロネ
………………ええ?
ファルミラ
そうすれば、あなたも死なずに済むし、私たちも働き口を失わずに済むし、ずっとお金も稼げるし!…それに、もう彼らの望み通りに振り回されることもないから。
ファルミラ
お互いWin-Winでしょ?
カルロネ
…ファルミラ、本気ですか?
ファルミラ
昨日の敵は今日の友。
ファルミラ
私はこれが一番合理的な方法だと思うけど、あなたはどう?
カルロネ
……。
【プレイヤー】
(しばらく悩んだ表情のカルロネは、ファルミラが笑顔で差し出した手を握った。)
カルロネ
…では、とりあえず臨時入団してみることにしましょうか。
ファルミラ
あら?新入りのくせにその態度~?あーあ、早くも入団を誘ったこと後悔しちゃうな~
カルロネ
フッ…それでは、よろしくお願いいたします。団長。
ファルミラ
カルロネ。
カルロネ
?!
ファルミラ
"さん"付けなきゃね?
カルロネ
?!
カルロネ
うっ……み、見た目に似合わず根に持つタイプですね。団長……さん。
ファルミラ
アハハハハ。じゃあ、仲間たちに挨拶しに行きましょうか~?
ファルミラ
ようやくカルロネと仲良くなれるって、バルムンが喜ぶだろうな?
カルロネ
うっ…
【プレイヤー】
(カルロネは心から苦い表情を浮かべて、よろよろと先立って歩き始めた。)
【プレイヤー】
(肩を落とした後姿を気の毒に眺めていると、ファルミラが囁くように話しかけてきた。)
ファルミラ
【プレイヤー】。
ファルミラ
改めて、きちんと挨拶するね。
ファルミラ
オスキュラス傭兵団の団長として、あなたに心から感謝してる。
ファルミラ
あの、もしよかったら、あなたもうちの傭兵団に入らない?
【プレイヤー】
(気持ちはありがたいが、断ることにした。)
ファルミラ
そっか。なんだか断られそうな気はしてたけど…それでも残念ね。
ファルミラ
じゃあ、名誉団員にしてあげるから、いつでも遊びに来てね?