シナリオクエスト

事件の真相

カルロネ
…私は、始めてあった時からあなたが気に入りませんでした。何か特別なところがあると思ったのですが。
カルロネ
もしかしたら、その予感はこの瞬間を予想していたのかもしれません。
カルロネ
あなたも何か推測するところがあるはず。憶測と誤解を受けたくないので、自ら話すことにしましょう。
カルロネ
私は本来帝国内の私設魔法研究院第2研究所所属です。そこで研究員を率いて指揮する所長の座を任されていました。
カルロネ
私たちが研究しようとしていたのは、恐怖を利用した人間の感情の支配とコントロール。
カルロネ
極限の恐怖に曝された時に発揮される人間の超人的な力。その状態で恐怖という感情のみを排除できると、理性的にその力をコントロールできないだろうか…
カルロネ
…というものが、私たちの研究内容でした。
カルロネ
しかし、研究は限界にぶつかってしまいました。
カルロネ
人間の感情とは閾値を持つもの。人々はある瞬間恐怖を克服してしまい、それは私たちが望んでいた結果とは異なる方向でした。
カルロネ
その時、手にしていたものこそが目の前に見えるあれ、デゴスのアーティファクトでした。
カルロネ
入手経路まであなたに説明する必要はないでしょう。デゴスという存在についてはご存知ですか?
【プレイヤー】
(何と答えようか?)

【プレイヤー】
(話をすべて聞いたファルミラは、意外に淡々として見えた。)
ファルミラ
………
ファルミラ
つまり、あなたたちは結局感情のない人間兵器を作ろうとしていたってことです?
カルロネ
いいえ!誤解です。私たちは純粋に人間に秘められた超越的な力を研究しようとしただけ、その力を悪用する考えはまったくありませんでした!
ファルミラ
それはあなたひとりだけの考えではないのですか?みんながその考えに同意していたんですか?
カルロネ
…もちろん…すべての研究は実用性がなければならないという主張をする者たちもいましたが…
ファルミラ
きっと、あなたの主人もそのような考えだったんでしょうね。
ファルミラ
とにかく、結局…あなたたちの研究は成功したってことですね。カルロネ、あなたなしで…….
カルロネ
おそらく、そのようです。私は失敗を報告してからまもなく急にここに派遣されましたが、あれを見るとその後やり遂げたと言うほかないですね。
カルロネ
私たちの研究が成功した際に予想される形態です。一体どうやって…それより、なぜ私があそこから排除されなければならないのか…本当に理解できません。何が何だかもうわかりませんね。
ファルミラ
…私はあなたたちの利己的な実験のせいで、私たちのグロンが被害を受けなきゃならないという事実の方がよっぽど理解できませんが。
カルロネ
……その点については、申し訳ないと思います。
ファルミラ
結構です。あなたに何か言ったところで、グロンの状態が良くなるわけでもないですから。
カルロネ
…寛容ですね。
ファルミラ
あなたも被害者のようで、哀れに思ったまでです。
カルロネ
え?…それはどういう意味でしょうか……?
ファルミラ
カルロネ、頭が良さそうに見えたけど、そうでもないみたいですね。
カルロネ
…?……どういう?
ファルミラ
まだ分からないですか? あなたは結局利用されて捨てられたことです。
ファルミラ
自分の企みをすべて知っていながら、それに反対する有能な部下。さぞかし邪魔だったことでしょうね。
ファルミラ
強大な力を持つ兵器を初めて試してみる対象にピッタリじゃないですか?
カルロネ
?!…そ、そんな…バカな。
カルロネ
わ、私が…利用されていただなんて…そんなことが…うっ…
【プレイヤー】
(カルロネは大きな衝撃を受けたようだ。)
ファルミラ
もちろん、私たちもその兵器のためのモルモットとして準備されたようですが……。
ファルミラ
…どうりで無駄に報酬がいいと思ったわ。チッ…
【プレイヤー】
(これからどうするのか、ファルミラに尋ねた。)
ファルミラ
そうね、どうしよっかな?私も参っちゃったわ。
ファルミラ
とりあえず、他の団員には秘密にして。無理に事を荒立てたくないの。あと…
ファルミラ
バルムンがカルロネを殺そうと飛びかかる姿はもっと見たくないからね。
【プレイヤー】
(カルロネを一瞥して語るファルミラの口ぶりは充分に冷やかだ。)
カルロネ
!!! うっ…も、申し訳ありません。私がしたことではないとはいえ…傭兵団のみなさんに被害を与えることになり、深くお詫び申し上げます…
ファルミラ
言葉だけ?
カルロネ
ほ、本国に連絡して報酬もさらに上げて差し上げます!
ファルミラ
だから~最初から捨て駒だったのに、そんなことできるかっての。(溜息)
カルロネ
あっ……
ファルミラ
カルロネ、見た目より本当にバカね。
ファルミラ
私があなたに望むのはそんなことではありません。あなたの汚い裏工作に後工作に加わりたくもないし…
ファルミラ
私が望むのは、あのアーティファクトの破壊。
ファルミラ
グロンを変えてしまったあの根源を殲滅してしまえば、ピークマンの薬でグロンは良くなって、私たちの元に戻ってくるでしょう。私の話は間違っていますか?
カルロネ
そうなる…ことと思われます。
ファルミラ
カルロネ、あのアーティファクトを壊す方法、知ってるでしょう?あれを研究したあなたなら知ってるでしょう。
カルロネ
わ、私は失敗して研究所で追い出されたも同然で…あの完成されたアーティファクトは私が作ったものでもありませんから…
カルロネ
…できるかわかりません。
ファルミラ
いいえ。しなければなりません。できないと言えば、私があなたを殺してしまうかもしれませんから。
ファルミラ
必ずやり遂げなさい。
カルロネ
………やってみます。
カルロネ
【プレイヤー】。気乗りはしませんが、あなたの助けを借りる必要がありそうです。手伝っていただけませんか?
【プレイヤー】
(クエストを完了しよう。)