【プレイヤー】
(話をすべて聞いたファルミラは、意外に淡々として見えた。)
ファルミラ
つまり、あなたたちは結局感情のない人間兵器を作ろうとしていたってことです?
カルロネ
いいえ!誤解です。私たちは純粋に人間に秘められた超越的な力を研究しようとしただけ、その力を悪用する考えはまったくありませんでした!
ファルミラ
それはあなたひとりだけの考えではないのですか?みんながその考えに同意していたんですか?
カルロネ
…もちろん…すべての研究は実用性がなければならないという主張をする者たちもいましたが…
ファルミラ
きっと、あなたの主人もそのような考えだったんでしょうね。
ファルミラ
とにかく、結局…あなたたちの研究は成功したってことですね。カルロネ、あなたなしで…….
カルロネ
おそらく、そのようです。私は失敗を報告してからまもなく急にここに派遣されましたが、あれを見るとその後やり遂げたと言うほかないですね。
カルロネ
私たちの研究が成功した際に予想される形態です。一体どうやって…それより、なぜ私があそこから排除されなければならないのか…本当に理解できません。何が何だかもうわかりませんね。
ファルミラ
…私はあなたたちの利己的な実験のせいで、私たちのグロンが被害を受けなきゃならないという事実の方がよっぽど理解できませんが。
カルロネ
……その点については、申し訳ないと思います。
ファルミラ
結構です。あなたに何か言ったところで、グロンの状態が良くなるわけでもないですから。
ファルミラ
あなたも被害者のようで、哀れに思ったまでです。
カルロネ
え?…それはどういう意味でしょうか……?
ファルミラ
カルロネ、頭が良さそうに見えたけど、そうでもないみたいですね。
ファルミラ
まだ分からないですか? あなたは結局利用されて捨てられたことです。
ファルミラ
自分の企みをすべて知っていながら、それに反対する有能な部下。さぞかし邪魔だったことでしょうね。
ファルミラ
強大な力を持つ兵器を初めて試してみる対象にピッタリじゃないですか?
カルロネ
わ、私が…利用されていただなんて…そんなことが…うっ…
【プレイヤー】
(カルロネは大きな衝撃を受けたようだ。)
ファルミラ
もちろん、私たちもその兵器のためのモルモットとして準備されたようですが……。
ファルミラ
…どうりで無駄に報酬がいいと思ったわ。チッ…
【プレイヤー】
(これからどうするのか、ファルミラに尋ねた。)
ファルミラ
そうね、どうしよっかな?私も参っちゃったわ。
ファルミラ
とりあえず、他の団員には秘密にして。無理に事を荒立てたくないの。あと…
ファルミラ
バルムンがカルロネを殺そうと飛びかかる姿はもっと見たくないからね。
【プレイヤー】
(カルロネを一瞥して語るファルミラの口ぶりは充分に冷やかだ。)
カルロネ
!!! うっ…も、申し訳ありません。私がしたことではないとはいえ…傭兵団のみなさんに被害を与えることになり、深くお詫び申し上げます…
カルロネ
ほ、本国に連絡して報酬もさらに上げて差し上げます!
ファルミラ
だから~最初から捨て駒だったのに、そんなことできるかっての。(溜息)
ファルミラ
私があなたに望むのはそんなことではありません。あなたの汚い裏工作に後工作に加わりたくもないし…
ファルミラ
私が望むのは、あのアーティファクトの破壊。
ファルミラ
グロンを変えてしまったあの根源を殲滅してしまえば、ピークマンの薬でグロンは良くなって、私たちの元に戻ってくるでしょう。私の話は間違っていますか?
ファルミラ
カルロネ、あのアーティファクトを壊す方法、知ってるでしょう?あれを研究したあなたなら知ってるでしょう。
カルロネ
わ、私は失敗して研究所で追い出されたも同然で…あの完成されたアーティファクトは私が作ったものでもありませんから…
ファルミラ
いいえ。しなければなりません。できないと言えば、私があなたを殺してしまうかもしれませんから。
カルロネ
【プレイヤー】。気乗りはしませんが、あなたの助けを借りる必要がありそうです。手伝っていただけませんか?